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2016/02/15

北海道カシオペア集中撮影旅行その6~大岸-豊浦

撮影3日目の朝。
東室蘭の早朝は強い強風が吹き荒れていた。
本日が北海道内での最後のカシオペア撮影となる日。
それゆえ、今回の旅で一番行きたい撮影地を上り、下りともに選んでおいた。
そしてこの日だけが、滞在中唯一晴れ間がのぞく可能性のある日だった。
一応天気予報は曇り時々雪になっていたけど、奇跡を信じて始発列車に乗った。
思い出の5:50発の始発に乗るのも、もしかしたらこれが最後になるのかもしれないね・・・。
本日の同業者は平日だけあって3名だけでした。

その3人誰もが洞爺まで来ても降りなかった。
稀府でも有珠でもないとすると一体どこで撮るんだろう。
やっぱ大岸か。あそこは人気だものなぁ。
私が下車したのは豊浦です。
豊浦の鉄道撮影ポイントと言えば俯瞰が有名なあの場所。
昨年夏の撮影旅行ではそこにも訪れていた。
だけど私が今回向かうのは別のポイントで、S字強調の写真が撮れる場所。
いろいろリサーチしていく中、今回の旅で一番撮りたいと思っていたのがここでの撮影なのだ。
混雑を避けるために最終日の平日を選ぶのは自然の流れだった。
豊浦で下車したのは思惑通り私だけでした。
駅に降り立つと道路はパウダースノーが積もっており、なかなか歩きにくい状況。
果たして無事初めて行く撮影場所にたどり着けるかなと心配だったけど、案外アッサリとその付近までは行けた。
アクセスを記しておこう。


豊浦駅を出たら目の前にある道道702号に出ます。
そこを大岸方向に向けてひたすら歩いて行きます。

途中の分かれ道も曲がらずに、道なりに進んでいくことを心がけると、やがて橋に出ます。

この橋を渡りきれば撮影地はすぐそこ。

この道路と線路がオーバークロスする場所が目的地周辺。
雪の中でだいたい徒歩20~30分ほど。

ではここからどこへ行けばいいかというと・・・。

ここを登って行くんですねぇ。
雪が積もっているけど、よく見ると鉄っちゃん道になっているんです。
私は当初ここがわからず、反対側まで回ってしまい、降り積もる雪の中を無理矢理侵入して築堤をよじ登るという無茶をしました。
ブーツの中に雪が入り込んでしまい冷たい思いをし、それどころか下手すりゃ埋もれてしまいかねませんでした。

さて、正規(?)鉄ちゃん道を上ると線路に出ます。
こんな場所から撮るのです。かなりせまく、おまけに斜面になっているので居心地は最悪です。
ここからなら望遠レンズで抜くしかないけど、もう少し前にも進めて、私はここから撮りました。

キャパは狭いです。線路側に乗り出すと大変危険なので一列に並ぶしかありません。
定員は多くて5人ってところじゃないでしょうかね。今回は2人での撮影でした。
また、この場所は列車の接近に気づきにくい場所です。
踏切の音も聞こえず、吹雪いてたりすると突然列車が出現したりしてかなり怖いです。
下り撮影地だけど、下りにばかり気を取られていると、背後から突然上り列車が来ることがあるので要注意。
時刻表をよく読んで、通過時刻を頭に叩き込んでおきましょう。


さて、どうにかしてたどり着いたはいいけど、天候は荒れだした。
駅に着いた当初は青空が広がりだして、奇跡が起きたかと喜んでいたけど、よく見れば大岸方向は黒い雲。
そんな雪雲が徐々にこの付近を覆いだした・・・。
そして一気に猛吹雪に。


281系特急スーパー北斗@大岸-豊浦
281系特急スーパー北斗@大岸-豊浦 posted by (C)Tylor EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算244㎜ 1/400 F5.0 ISO160 WBマニュアル
室蘭本線/大岸-豊浦


この撮影地はS字こそが肝なのだが、線路に降り積もる雪はパウダースノーなので、列車が通過すれば舞い上がってしまい、車体の後ろはまったく見えなくなってしまう。おまけに空からは猛烈な勢いで雪が降り続ける。
せっかくこの旅一番のお目当ての撮影地なのに、結局この有様かと嘆いた。


10
DF200レッドベアけん引貨物 EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算216㎜ 1/400 F5.0 ISO125 WBマニュアル
室蘭本線/大岸-豊浦


DF200の重厚な走行音が雪の中から聞こえてくるのはかなり興奮もの。
もう綺麗な編成写真は諦めたので、こうなったらこんなのも雰囲気があっていいかなと思い始めていた。
ただ、この吹雪だけはどうにかならないかなぁと、じっと暗い雲が抜けるのを祈るように眺めていた。
そして、そろそろカシオペアが来る時刻になった時、この日最大の奇跡が訪れたのであった。
なんとあれだけ吹雪いていた雪が弱まり、空には待望の青空が広がり始めていた。
この旅で初めて見る太陽が背後に顔をのぞかせた瞬間、DD51重連サウンドが耳に入ってきた。
さぁ一発勝負!


8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦1
8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦1 posted by (C)Tylor 8:54撮影 EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算182㎜ 1/640 F5.0 ISO250 WBマニュアル
室蘭本線/大岸-豊浦


神が舞い降りた、そう思った。


8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦2
8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦2 posted by (C)Tylor 8:54撮影 EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算182㎜ 1/640 F5.0 ISO250 WBマニュアル
室蘭本線/大岸-豊浦


寒さと猛吹雪に耐え、待望の日差しが降り注いだ瞬間に訪れた景色は、想像を絶する美しさだった。
撮り鉄を初めて1年弱、この瞬間にベストショットが生まれたのでした。


8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦3
8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦3 posted by (C)Tylor 8:54撮影 EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算182㎜ 1/640 F5.0 ISO250 WBマニュアル
室蘭本線/大岸-豊浦


確かにこの撮影地の肝はS字。
だけど、そんなことはどうでもよくなるくらいの会心の一枚が撮れた。
モニターを見た瞬間、思わずガッツポーズを作ってしまった。
本当にここに来てよかったと思った。
写真が一期一会の瞬間を切り取るものだとしたら、私にとってはこの瞬間こそが一期一会だった。

こうして豊浦での撮影を成功させた私は、最後の撮影地へと向けて札幌方面へと向かうのであった。

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