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カテゴリー「室蘭本線」の記事

2017/08/11

第三次北海道遠征2017・4日目その2~ダブルスラント「北斗95号」撮影@大岸トンネル

黄金での撮影を終えて、豊浦行きの列車に乗車した。
午後の北斗95号を撮影するため、露出がまだありそうな地域で撮らねばならない。
天気が悪いので17時半までには撮影を終えてしまいたい。
総合的に考えて、行くべき場所はかつてカシオペア撮影で訪問したことがあり、もう一度行ってみたかったあの場所とすることにした。その場所は、礼文~大岸のトンネル飛出しのお立ち台。
寝台特急3兄弟全盛の時代より、多くの鉄道ファンが訪れたあの場所で、最後にスラント北斗の写真を残しておきたかった。
早朝の撮影地で夕方に撮れるのもまた、ドン曇りの空あってことなのだし。

大岸トンネルお立ち台はもちろん最寄駅は大岸駅だが、2015年に行った時に比べて今は大岸に停車する列車は上り下りとも1日4本のみと激減しているので、列車移動組ではなかなか行程に組み込むのが難しい。
今回もどうするか悩んだ結果、豊浦からタクシーで向かうことにした。
案外遠くて往復で7千円もかかってしまったが、どうしてもまたあそこで撮影したかったのでやむを得ない出費だ。

北斗星やカシオペアが来なくなって撮影者が減ったのか、以前来た時にも増してお立ち台に上る道は荒れ放題だった。
大量の汗を噴出させながらどうにか登りきると、撮影者は誰もおらず。
だけどもボーボーな草の中、踏み固められた地面があるあたりここが撮影地としてまだ生きていることを物語っていた。


キハ283系臨時北斗91号@礼文~大岸
キハ283系臨時北斗91号@礼文~大岸 posted by (C)Tylor α99 II SAL70300G
室蘭本線/礼文-大岸


まずは前座の、これも増発臨時北斗91号から。
同じ4両編成なのでイメージが沸く。
この撮影地は首カックンが肝なので、振り子型車両は迫力マシマシだね。

これを撮り終えるころ、もう一人同業者が現れ、最終的には私を含め4人で撮りました。
狭い足場だけど、これくらいの人数なら余裕ですね。


3067レ DF200-7+コキ@礼文~大岸
3067レ DF200-7+コキ@礼文~大岸 posted by (C)Tylor α99 II SAL70300G
室蘭本線/礼文-大岸


本日2本目の赤スカのレッドベア。
ここは貨物の長編性も持て余さなくて最高ですね!


キハ183系特急北斗@礼文~大岸
キハ183系特急北斗@礼文~大岸 posted by (C)Tylor α99 II SAL70300G
室蘭本線/礼文-大岸


もちろん通常北斗も。
前回はキハ183系は撮れてなかったので、ここでの写真が残せてよかった。

さて、ここくらいまでは無事に撮影が進んでいたが、いよいよ北斗95号が迫る頃、空からはごくわずかながら雨が降りだしてきた。
辺りも急激に薄暗くなってきて、もはや超高感度じゃないと撮影が厳しい状況。
もう17時過ぎくらいでも天候次第では撮影が難しくなってくるんだね・・・。
夏の終わりを実感して寂しくなりながら、苦心の露出ワークが続きました。


キハ183系臨時北斗95号@礼文~大岸
キハ183系臨時北斗95号@礼文~大岸 posted by (C)Tylor α99 II SAL70300G
室蘭本線/礼文-大岸


そしてやって来た北斗95号。
妥協に妥協してiso6400・・・一昔前のカメラなら目も当てられない高感度。
α99 IIでも、なるべくなら避けたい数字だけど、やむを得ませんでした。
陽射しがないからこそここで撮れたけど、結果暗くなるのが想定よりも早かった。
痛し痒しと言ったところですが、この場所でスラントの北斗を撮れたことは思い出に残る事でしょう。
2年ぶりにやって来た大岸のトンネル飛出しは、やっぱり最高のお立ち台でした。


cameraスラント北斗の動画ですmovie



なお、今回行き帰りでお世話になった豊浦のタクシー運ちゃん。
車内ではお互い趣味の写真の話で盛り上がり退屈しませんでした。
旅先で出会った人の事は記憶に残ります。今回も楽しいひと時過ごせました。
ありがとうございます。

撮影後は豊浦から列車を乗り継いで札幌まで帰った。
今夜がこの旅のラストナイトです。

第三次北海道遠征2017・4日目その1~ダブルスラント「北斗88号」撮影@黄金海岸

旅の4日目。
今日は終日撮影となります。
数々の思い出のある東室蘭で目覚めた私は、これまた思い出でいっぱいの室蘭本線に乗車しました。
今日の目玉は臨時で増発されている北斗88号と95号を撮ること。
実は当初は予定にありませんでした。
ところが直前にこれにスラントノーズ車が入るという事を知り、しかも前後のダブルスラントだということで、予定していた四季島撮影を蹴ってこちらの撮影に方針を転換して旅の行程を組み替えていたのです。
四季島は今後10数年いつだって撮れる。
だけどスラントノーズのキハ183系を撮れるのはラストチャンスかもしれない。
方針変更は当然の流れでした。

今朝、というか今日1日はいつ雨が降ってもおかしくないドン曇りの日。
本来なら写真撮影は青空の下で撮ってこそですが、今回に限って言えば曇りは好都合でした。
なぜなら室蘭本線の撮影地は早朝の寝台特急向け、すなわち下り向け撮影地ばかりで、午前の上りは自ずと逆光になってしまうから。
光線状態を気にしなくていいドン曇りだからこそ、撮りたい場所どこへでも行けるのです。

やって来たのは黄金駅。
北斗星末期に大変な賑わいを見せた黄金海岸を北斗88号の撮影地としました。
私は2度目の訪問。前回はカシクル撮影の合間に貨物を撮りに寄ったのです。
その時に初めてでロケハンしていたのだけれど、ここでその経験が活きましたね。


キハ261系特急スーパー北斗@黄金~稀府
キハ261系特急スーパー北斗@黄金~稀府 posted by (C)Tylor α99 II SAL70300G
室蘭本線/黄金-稀府


ご覧の通りの真っ白な空。
なるべく車両を大きく取り入れて撮影する必要がありそうです。
とここで同業者さんがやってきました。
私同様スラント狙いかなと思いきや、貨物だそうで。
なんでも赤スカのフルコンが来るとかやや興奮気味に教えてくれました。
おかげで撮り逃すことなく押えられました。サンキューです♪


8050レ DF200-11+コキ@黄金~稀府
8050レ DF200-11+コキ@黄金~稀府 posted by (C)Tylor α99 II SAL70300G
室蘭本線/黄金-稀府


その方はこれだけ撮ってすぐに行ってしまいました。
後で知ったのですが、たまに見ていたブログ主さんだったようです。
この世界も案外狭いなとcoldsweats01


キハ183系特急北斗@黄金~稀府
キハ183系特急北斗@黄金~稀府 posted by (C)Tylor α99 II SAL70300G
室蘭本線/黄金-稀府


貫通型のキハ183系北斗も普通に貴重。
さっきの同業者さんが行った後、その後立て続けに3人登場していました。
やっぱり曇りで好都合だからこそ、好きなポイントで撮りたいってのがあるんでしょうね。
一人は前回訪問した時もたしかおられたような気がします。やっぱり狭い世界(笑)。


キハ40@黄金~稀府
キハ40@黄金~稀府 posted by (C)Tylor α99 II SAL70300G
室蘭本線/黄金-稀府


普通列車は消波ブロックから中井精也さん風の構図で。
これだと白い空がどうしても目立っちゃいますね・・・。

朝からやってきて4時間余り。
予想以上に風が冷たくパーカ着込んでいても寒かったですが、いろんな車両の通る室蘭本線ですから退屈せずに本番まで楽しめました。
そして。


キハ183系臨時特急北斗88号@黄金~稀府
キハ183系臨時特急北斗88号@黄金~稀府 posted by (C)Tylor α99 II SAL70300G
室蘭本線/黄金-稀府


軽くタイフォンを鳴らし、目玉のダブルスラント臨時北斗88号がやってきました。
スラント車は昨年8月の石北本線以来のご対面でした。
さすがに古く、車体の痛みも目に見えるほどですが、唯一無二の存在感があると思います。
まずは午前の部、撮影成功です。
午後の下り95号は、もう一度行きたいあの場所で撮ることにします。

2016/06/05

カシオペアクルーズ2016年6月追っかけ撮影記その4~黄金海岸ロケハン

姫川駅での撮影をもって道内でのカシオペアクルーズの撮影は終了。
翌日の上りは待たずに、東北本線での撮影にシフトする。
ということで、道内での鉄道撮影を楽しめるのは今日1日だけ。
カシオペアはなくとも、残りの時間を楽しみたい。
森駅前のラーメン屋で遅い昼食を食べながら、この先の行程を考えた。
導き出した結論は、黄金海岸のロケハン。

室蘭本線の黄金駅周辺には、崎守方面の陸橋俯瞰の撮影地と、稀府方面の海岸のポイントが二つある。
前者は、昨年の撮影旅行の時に北斗星を撮影した。
今回行くのは海岸の方。
この撮影地は噂が噂を呼んで有名になった場所で、夕暮れ時の海岸線を走るドラマティックな写真が撮れる場所。
その存在を知ったのは北斗星の終息の頃で、時期的な問題もあって行けずじまいになっていた。
カシオペアの(臨時だけど)定期運行末期では、日没時間の問題で撮影機会はなかった。
一度は来てみたかったんです。今日はカシオペアクルーズは来ないとはいえ、ロケハンの意味合いも込めて。
貨物列車なら通りそうだったので、今回のターゲットはカモレとした。

着いてみれば、カシが来なくても数人の撮影者の姿。
やっぱりこの場所は室蘭本線上り撮影地では屈指の場所になったようだ。

青い空、青い海。絶好の天気になっているこの日ならきっと夕暮れも美しいに違いない。
ちなみに撮影地の足場はこんな感じです。

キャパは広めだと思うけど、間際に来るんだったら脚立があれば安心かな。

さっそくやって来たのはスーパー北斗。


281系スーパー北斗@黄金海岸
281系スーパー北斗@黄金海岸 posted by (C)Tylor EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
室蘭本線/黄金-稀府


イメージ通りに撮れた。
この時期だけに足回りは雑草が生い茂っちゃってるね。
地元の同業曰く、本州からやってくる撮り鉄じゃないと草刈りはしないそうな。


キハ150形@黄金海岸
キハ150形@黄金海岸 posted by (C)Tylor EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
室蘭本線/黄金-稀府


少しずつ西日が傾いてゆく黄金海岸。
普通列車もいい具合の色合いになってきました。
狙いのカモレは地元の同業曰く18:50前後とのこと。
この時期ならきっと日没間際の狙いの光線状態になるはずだ。
そして。


DF200-63+コキ@黄金海岸
DF200-63+コキ@黄金海岸 posted by (C)Tylor EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
室蘭本線/黄金-稀府


・・・うわー、これ北斗星やカシオペアで撮りたかったなぁ。
この撮影地のイメージそのままじゃないか。
それだけ今日の天気が絶好のものだったってことですね。
昨日の夜22時に起きてからずっと活動していてもはやクタクタだったけど、撮りにきて良かったですよ。
願わくばこの日のロケハンが活きる日が来ますように。

2016/02/15

北海道カシオペア集中撮影旅行その6~大岸-豊浦

撮影3日目の朝。
東室蘭の早朝は強い強風が吹き荒れていた。
本日が北海道内での最後のカシオペア撮影となる日。
それゆえ、今回の旅で一番行きたい撮影地を上り、下りともに選んでおいた。
そしてこの日だけが、滞在中唯一晴れ間がのぞく可能性のある日だった。
一応天気予報は曇り時々雪になっていたけど、奇跡を信じて始発列車に乗った。
思い出の5:50発の始発に乗るのも、もしかしたらこれが最後になるのかもしれないね・・・。
本日の同業者は平日だけあって3名だけでした。

その3人誰もが洞爺まで来ても降りなかった。
稀府でも有珠でもないとすると一体どこで撮るんだろう。
やっぱ大岸か。あそこは人気だものなぁ。
私が下車したのは豊浦です。
豊浦の鉄道撮影ポイントと言えば俯瞰が有名なあの場所。
昨年夏の撮影旅行ではそこにも訪れていた。
だけど私が今回向かうのは別のポイントで、S字強調の写真が撮れる場所。
いろいろリサーチしていく中、今回の旅で一番撮りたいと思っていたのがここでの撮影なのだ。
混雑を避けるために最終日の平日を選ぶのは自然の流れだった。
豊浦で下車したのは思惑通り私だけでした。
駅に降り立つと道路はパウダースノーが積もっており、なかなか歩きにくい状況。
果たして無事初めて行く撮影場所にたどり着けるかなと心配だったけど、案外アッサリとその付近までは行けた。
アクセスを記しておこう。


豊浦駅を出たら目の前にある道道702号に出ます。
そこを大岸方向に向けてひたすら歩いて行きます。

途中の分かれ道も曲がらずに、道なりに進んでいくことを心がけると、やがて橋に出ます。

この橋を渡りきれば撮影地はすぐそこ。

この道路と線路がオーバークロスする場所が目的地周辺。
雪の中でだいたい徒歩20~30分ほど。

ではここからどこへ行けばいいかというと・・・。

ここを登って行くんですねぇ。
雪が積もっているけど、よく見ると鉄っちゃん道になっているんです。
私は当初ここがわからず、反対側まで回ってしまい、降り積もる雪の中を無理矢理侵入して築堤をよじ登るという無茶をしました。
ブーツの中に雪が入り込んでしまい冷たい思いをし、それどころか下手すりゃ埋もれてしまいかねませんでした。

さて、正規(?)鉄ちゃん道を上ると線路に出ます。
こんな場所から撮るのです。かなりせまく、おまけに斜面になっているので居心地は最悪です。
ここからなら望遠レンズで抜くしかないけど、もう少し前にも進めて、私はここから撮りました。

キャパは狭いです。線路側に乗り出すと大変危険なので一列に並ぶしかありません。
定員は多くて5人ってところじゃないでしょうかね。今回は2人での撮影でした。
また、この場所は列車の接近に気づきにくい場所です。
踏切の音も聞こえず、吹雪いてたりすると突然列車が出現したりしてかなり怖いです。
下り撮影地だけど、下りにばかり気を取られていると、背後から突然上り列車が来ることがあるので要注意。
時刻表をよく読んで、通過時刻を頭に叩き込んでおきましょう。


さて、どうにかしてたどり着いたはいいけど、天候は荒れだした。
駅に着いた当初は青空が広がりだして、奇跡が起きたかと喜んでいたけど、よく見れば大岸方向は黒い雲。
そんな雪雲が徐々にこの付近を覆いだした・・・。
そして一気に猛吹雪に。


281系特急スーパー北斗@大岸-豊浦
281系特急スーパー北斗@大岸-豊浦 posted by (C)Tylor EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算244㎜ 1/400 F5.0 ISO160 WBマニュアル
室蘭本線/大岸-豊浦


この撮影地はS字こそが肝なのだが、線路に降り積もる雪はパウダースノーなので、列車が通過すれば舞い上がってしまい、車体の後ろはまったく見えなくなってしまう。おまけに空からは猛烈な勢いで雪が降り続ける。
せっかくこの旅一番のお目当ての撮影地なのに、結局この有様かと嘆いた。


10
DF200レッドベアけん引貨物 EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算216㎜ 1/400 F5.0 ISO125 WBマニュアル
室蘭本線/大岸-豊浦


DF200の重厚な走行音が雪の中から聞こえてくるのはかなり興奮もの。
もう綺麗な編成写真は諦めたので、こうなったらこんなのも雰囲気があっていいかなと思い始めていた。
ただ、この吹雪だけはどうにかならないかなぁと、じっと暗い雲が抜けるのを祈るように眺めていた。
そして、そろそろカシオペアが来る時刻になった時、この日最大の奇跡が訪れたのであった。
なんとあれだけ吹雪いていた雪が弱まり、空には待望の青空が広がり始めていた。
この旅で初めて見る太陽が背後に顔をのぞかせた瞬間、DD51重連サウンドが耳に入ってきた。
さぁ一発勝負!


8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦1
8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦1 posted by (C)Tylor 8:54撮影 EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算182㎜ 1/640 F5.0 ISO250 WBマニュアル
室蘭本線/大岸-豊浦


神が舞い降りた、そう思った。


8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦2
8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦2 posted by (C)Tylor 8:54撮影 EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算182㎜ 1/640 F5.0 ISO250 WBマニュアル
室蘭本線/大岸-豊浦


寒さと猛吹雪に耐え、待望の日差しが降り注いだ瞬間に訪れた景色は、想像を絶する美しさだった。
撮り鉄を初めて1年弱、この瞬間にベストショットが生まれたのでした。


8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦3
8009レ寝台特急カシオペア@大岸-豊浦3 posted by (C)Tylor 8:54撮影 EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算182㎜ 1/640 F5.0 ISO250 WBマニュアル
室蘭本線/大岸-豊浦


確かにこの撮影地の肝はS字。
だけど、そんなことはどうでもよくなるくらいの会心の一枚が撮れた。
モニターを見た瞬間、思わずガッツポーズを作ってしまった。
本当にここに来てよかったと思った。
写真が一期一会の瞬間を切り取るものだとしたら、私にとってはこの瞬間こそが一期一会だった。

こうして豊浦での撮影を成功させた私は、最後の撮影地へと向けて札幌方面へと向かうのであった。

2016/02/13

北海道カシオペア集中撮影旅行その2~最後の宇宙軒カーブ

撮影初日。
東室蘭駅前のビジネスホテルで目覚めた私は、もう何度目かわからないお馴染みの5:50発の始発列車に乗った。
先々週来た時は、同業者ばかり20人ほどが乗っていたこの始発列車。
だが本日は、悪天候の予報が出ているせいか、気づいた限りでは私を入れても4人ほどしかいなかった。
これなら各地で散ればそう混雑をすることもあるまいと高をくくった。

まず初日の撮影をどこでするかずっと迷っていた。
下り撮影地の候補は一応3つあった。
その中から、今日の天気が雨予報という事で、一番影響が少ない場所をチョイスすることにした。
洞爺-有珠間、通称宇宙軒カーブである。
室蘭本線屈指の撮影地であり、私もかつてロケハンを含めれば3回行っていた場所。
毎回大混雑だったけど、今日の始発列車の感じでは大丈夫そうだ。

ところが4人いた内の3人がなんと有珠で下車したのである。
みんな考えることは一緒ってことなのね・・・。
歩くスピードの違いで一番乗りで現地入りしてみれば、先客はわずか2名。
好きな場所を選びたい放題だったが、最後に北斗星を撮った思い出のポジションに落ち着く。
通算4度目の宇宙軒カーブ。そしてきっとこれが最後の撮影となるであろう。
この特徴的な線路の形、記憶にとどめておきたい・・・。


キハ40@宇宙軒カーブ
キハ40@宇宙軒カーブ posted by (C)Tylor EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算182㎜ 1/320 F5.0 ISO4000 WBマニュアル
室蘭本線/洞爺-有珠


撮影を始めたころはまだ雨も降っていなかったが、なかなか明るくならず感度も上がってしまった。
思えば何度もここには来たけど、完全なる晴れ間だったのはロケハンの時一度のみだったな・・・。


キハ150@宇宙軒カーブ
キハ150@宇宙軒カーブ posted by (C)Tylor EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算160㎜ 1/320 F6.3 ISO4000 WBマニュアル
室蘭本線/洞爺-有珠


今回使用している機材はキヤノンの7D2だけに撮影は楽勝。
だけど、この構図では測距点に車体が掠るか心配だったので、7D2使用時としては珍しい置きピンでの撮影を行った。
まぁ連写が凄いのでまず失敗しようがないよね。


優駿浪漫キハ40@宇宙軒カーブ
優駿浪漫キハ40@宇宙軒カーブ posted by (C)Tylor EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算160㎜ 1/320 F5.6 ISO4000 WBマニュアル
室蘭本線/洞爺-有珠


8時を回る頃になると残念ながら雨が降りだした。
だけど、撮影に支障が出るほどの物でもなく、この分ならカシオペアが通過するまでは十分大丈夫だと楽観していた。
そしてカシ通過前の最後のスーパー北斗がやってきた。


281系特急スーパー北斗@宇宙軒カーブ
281系特急スーパー北斗@宇宙軒カーブ posted by (C)Tylor EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算160㎜ 1/320 F5.6 ISO5000 WBマニュアル
室蘭本線/洞爺-有珠


さぁいつでもやってこい、カシオペア。
ここの通過時刻はわかっている。ツイッター上の少ない情報でも長万部辺りまでは定刻だと出ていた。
そして、時刻は9時5分。宇宙軒カーブの通過時刻を迎えた。

・・・あれれ、こないなぁ。遅れちゃったのかな。さっきまで順調だったのに。
踏切が鳴る、期待、落胆、踏切が鳴る、期待、落胆の繰り返しで、いつまでたってもカシオペアはやってこない。
どうやらのっぴきならない大遅延みたいだ。
よく撮り鉄ブログとかで1時間遅延だったとか書いてあるのを読んだし、北海道だけに仕方がないのかなと、乗る予定だった普通列車を諦める覚悟をした。まぁ遅れたおかげで貨物など普段以上に撮影できたんだけどね。


DF200形レッドベア@宇宙軒カーブ
DF200形レッドベア@宇宙軒カーブ posted by (C)Tylor EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算160㎜ 1/320 F5.6 ISO5000 WBマニュアル
室蘭本線/洞爺-有珠


ようやく入った情報によると、カシオペアは牽引していた機関車のDD51にブレーキ不具合が生じて隣の洞爺で止まっていること事。
とりあえず隣まで来ているのは確かなので、いつ来てもおかしくないだけに動くわけにもいかない。
じっとその時を待った。
そして遅れること定刻から72分、ようやく寝台特急が姿を現した。
降ったりやんだりを繰り返していた雨も、好都合なことに上がっていた。
さぁ遮るものはなにもありませんよ。


8
8009レ 寝台特急カシオペア EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算160㎜ 1/320 F5.6 ISO1250 WBマニュアル
室蘭本線/洞爺-有珠


8009レ寝台特急カシオペア@宇宙軒カーブ2
8009レ寝台特急カシオペア@宇宙軒カーブ2 posted by (C)Tylor EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 概算160㎜ 1/320 F5.6 ISO1250 WBマニュアル
室蘭本線/洞爺-有珠


カシオペア通過時にはおよそ10人前後の撮影者。
この場所としては少ない部類で、まったりとした静かな雰囲気で撮影できました。
失敗しようがなかったとはいえ、まず確実に最初の一枚を記録することが出来て胸をなでおろしたのでした。
乗る予定だった列車に乗れず、この後の予定が詰まってしまったけど、そんなことはどうでもいいくらい、やっぱり宇宙軒カーブは素敵な撮影地でした。ここで撮った北斗星とカシオペアの記憶、忘れませんよ!

2016/01/30

DD51重連カシオペア撮影@稀府

東室蘭のホテルで朝5時に目覚めた私は、お馴染み5:50発の始発に乗車して撮影へと向かった。
この始発列車、いつもだいたいそうなんだろうけど、今朝は東室蘭から乗車した全員が同業者だった(笑)。
その数は20人くらいはいたんじゃないだろうか。相変わらず盛況である。
それだけ大勢いると、誰がどこで降りるのか気になったりする。
今回行くつもりだった撮影地はキャパがどの程度なのかわからなかったので不安でもあった。
好撮影地の多い室蘭本線の中で、今回私がチョイスしていたのは稀府-黄金間にあるポイント。
バックに有珠山を背負いながらやってくる寝台特急を撮れる場所だ。
今朝の天候が晴れそうで有珠山が望めそうなこと、あまり遠くに行って札幌行きの列車に乗り遅れて肝心のカシオペア乗車に間に合わないなんてことには間違ってもあってはならないことなど、総合的に考えて一番よさそうなのがここだと判断したのだ。

稀府は東室蘭から4駅目、6:10には着く。
なんとここで降りたのは私を含め5人!
意外な人気にちょっと焦る。
車組もいることを考えると、初めての撮影地だけど一番乗りでたどり着けなければベスポジは無理かもしれない。
まだ真っ暗な早朝の稀府の町を、事前に調べてきたルートを頭に思い描きながら足早に向かった。
駅前はアイスバーン状態でツルツルで危険だったが、国道に出れば雪はなく、早足で行けた。
あっという間に後続を引き離しホッとしたが、なんか他の4人の姿が完全に消えたような。
まさかルートを間違えた?
後でわかったことだが、彼らが向かったのは私の行く場所のひとつ前の踏切のポイントだったみたいだ。
付近に二つあるのは知っていたんだけど、孤独は不安なもんである(笑)。

無事に目当ての場所へたどり着くと先客は車で来た一人のみ。
その人が陣取るベスポジの真横を使わせてもらい三脚を設置。
無事に構図も決まり、あとは強烈な寒さに耐えながら撮影するのみとなった。

最初に来る列車はまだ露出があがらないため断念したが、ようやく陽も上り周囲は明るくなってきた。
そしてはるか彼方にそびえる有珠山にも朝日が当たり、何とも言えない美しい景色を見せてくれていた。
今日この場所を選んだのは大正解、そう確信したのである。


キハ40系、150系@稀府-黄金
キハ40系、150系@稀府-黄金 posted by (C)Tylor α900 SAL70300G 300㎜ 1/400 F11 ISO400 WBマニュアル
室蘭本線/稀府-黄金


最初の撮影はなんと室蘭本線では珍しい、キハ普通列車のすれ違いシーン。
本数の少ない室蘭本線ではなかなか狙って撮れるものでもない。
都心で撮る場合絶対に避けたいシーンだけど、ここでは思わぬもらい物。
やっぱり今日はいい日になりそうだ。


キハ150系@稀府-黄金
キハ150系@稀府-黄金 posted by (C)Tylor α900 SAL70300G 300㎜ 1/400 F9 ISO200 WBマニュアル
室蘭本線/稀府-黄金


この撮影地ではバックの有珠山を際立たせるために、望遠で抜くのが望ましいとされる。
だが望遠で圧縮されちゃうと、一両編成はなんとも不恰好である(苦笑)。


DF200レッドベア
DF200レッドベア posted by (C)Tylor α900 SAL70300G 300㎜ 1/400 F16 ISO400 WBマニュアル
室蘭本線/稀府-黄金


貨物列車が来ると寝台特急のイメージができていい。
恰好のリハーサルとなった。


281系特急スーパー北斗@稀府-黄金
281系特急スーパー北斗@稀府-黄金 posted by (C)Tylor α900 SAL70300G 300㎜ 1/400 F11 ISO200 WBマニュアル
室蘭本線/稀府-黄金


それにしても寒い。
着ぶくれ状態でやって来たのに、足元から冷え込んでくる。
そこでこの場所の寒さを写真でも表現すべく、スーパー北斗は色温度を寒色系に調整して撮影してみた。
なかなかいい感じに仕上がったっと思いますがどうでしょう。


183系特急北斗@稀府-黄金
183系特急北斗@稀府-黄金 posted by (C)Tylor α900 SAL70300G 300㎜ 1/400 F11 ISO200 WBマニュアル
室蘭本線/稀府-黄金


カシオペアがやってくる前の最後の通過列車、特急北斗を後追い撮影。
来た当初は二人だけだったが、最終的に6人での撮影となった。
キャパは、ベスポジは2人まで。
脚立があれば後ろからでも抜けるし、なくても最悪手持ちならよじ登れる足場もあるので大丈夫。
定員8~10人くらいでしょうかね。


8009レ寝台特急カシオペア@稀府-黄金
8009レ寝台特急カシオペア@稀府-黄金 posted by (C)Tylor α900 SAL70300G 300㎜ 1/400 F11 ISO200 WBマニュアル
室蘭本線/稀府-黄金


そしてやってきたメインディッシュの寝台特急カシオペア。
最良の天候の元、狙い通り最良の結果を得ることが出来て大満足の結果となりました!
今朝この撮影場所を選んだことは大正解でした。
そしてこれからあれに乗るんだと思うと、期待はますます高まってくるのでした。


最後にここの撮影地ガイドを記しておきます。


稀府駅を出たら目の前の道をすぐに右折し、踏切方向へ。

大西通り踏切という踏切を渡ると道道779号に出るので、左折し黄金方面へと向かう。

しばらく歩くと一つ目の橋があるのでそれを渡りさらに道なりに進む。
すると左側に踏切へと渡る道があるが、ここがもう一つのポイントでもある。

今回私と一緒に稀府で降車した同業者は全員こちら側へ向かったが、
この踏切からだと背景がうるさくなりがちで私の好みに合わないのでここはスルーした。

そのまましばらく直進すると二つ目の橋が見えてくる。

この、第二黄金橋を渡り切ったすぐ左わきの小道が、撮影地へのルートである。

道なりに進んでいくと、踏切跡地に行きつく。
この場所から撮影することになる。

ベスポジはこの二人が立っている場所。
私は左側から撮影していた。
有珠山と樹木を挟んだ側にそびえているのが羊蹄山である。
天候に恵まれないと姿を拝むことは難しく、この日が絶好の撮影日和だったことがこのことからわかる。
撮影は250~300㎜程度で樹木の向こう側で望遠で抜いて撮るのが基本であるが、羊蹄山が望めるならワイドで攻めてみるのも面白いかもしれない。
黄色い部分によじ登れば脚立がなくても後ろから抜くことが可能であり、キャパは10人弱までは行けそうだ。
徒歩10~20分ほど。

2015/08/10

惜別北海道旅行~その7 万感の宇宙軒カーブ

温泉効果で21時過ぎにはグッスリだったので朝5時にアラームが鳴ってもすぐに起きられた。
これで4日連続の5時起きである。
そろそろ体力的にもきつくなってくる頃だけど、好きな事をしているのだから体も動く。
しかし相方はそうでもないようで、かなり愚図っていたけど、何とか起こして車を出してもらった。
行き先は宿泊していた伊達紋別地方から車で1時間弱のあの場所。
そう、有珠山の麓の宇宙軒カーブである。
北海道で撮れる最後の北斗星だもの、やっぱりここは外せないでしょ。
それもあっての北湯沢温泉泊だったのだ。
6月末にも来ていたけど、あの時は土砂降りの雨になってしまい、
せっかくの順光ポイントが台無しで、成果はまずまずだったもののどこか引っかかりを残したままだった。
今日の撮影ですべての悔いをなくしておきたかった。

朝の空いた道路を飛ばしたおかげで、宇宙軒カーブお立ち台には6時前に着いてしまった。
もちろん東室蘭5:50の始発で来る組には圧勝の先着である。
だが、この時点でお立ち台には計6脚の三脚が置きゲバしてあった。
6月に来た時など、列車で来ても十分ポジションを選び放題の状態だったのに。
その時陣取ったポジションにはすでに先客の三脚が置いてある。
だが、私は今回あらかじめ撮りたい絵のイメージがあり、それには前回の場所は不適格だったのでどうでもよい。
前回縦位置構図を撮ったので、今回は横位置で撮影しようと決めていたのだ。
必然的に収まりがよくなるポジションは右前の方となるのだが、その場所はガラガラ。
考えていたポジションを確保できたことで、まずは勝利に向けて好スタートを切れたと言っていい。

始発組が来る前の最初の一枚。


キハ143-102 通過時刻6:25:03


α99 SAL70300G 160㎜ 1/640 F6.3 ISO3200 WBマニュアル
室蘭本線/北入江(信)-有珠(通称:宇宙軒カーブ)


さすがに一両編成だと持て余してしまう(苦笑)。
それに順光を期待してきてみれば、朝から厚い雲に覆われ晴れる気配がないじゃないか。
結局、私が北斗星を撮ろうとするとドン曇りになってしまう運命なのかね・・・。

これを撮り終えると一気に始発組がやってくる。
想像よりも早くやってくる人とかもいて、汗だくのところを見るとどうやら走って来たか。
それもそのはずで、始発組が全員揃った時点で前回6月の時の最終的な総人数を超え、30人近くになっていた。
北斗星終焉を目前に控え、いよいよ過熱も最高潮か。


キハ150-105 撮影時刻6:52:14


α99 SAL70300G 160㎜ 1/640 F6.3 ISO2000 WBマニュアル
室蘭本線/北入江(信)-有珠(通称:宇宙軒カーブ)


続いて2両編成。
森の中を走行している感じがいい具合に出てるね。
ポジショニングは大正解だったかな。
そう言えば線路周りは、前回来た時にはなかった黄色い花が咲き乱れているね。
いい味出してくれている。


キハ150-108 撮影時刻7:11:03


α99 SAL70300G 160㎜ 1/640 F6.3 ISO1600 WBマニュアル
室蘭本線/北入江(信)-有珠(通称:宇宙軒カーブ)


お次は3両編成。だんだん北斗星のイメージもでき始めてくるね。
それから7時を回って少しずつ明るくなってきてISO感度も順調に下がってきている。
出来れば3ケタで収めたいのでこのままで行って欲しい。
なんか今朝のこの地方には雷雨予報も出ているので、雨だけはほんと勘弁して欲しい。


スーパー北斗2号 撮影時刻8:26:25


α99 SAL70300G 160㎜ 1/640 F5.6 ISO500 WBマニュアル
室蘭本線/北入江(信)-有珠(通称:宇宙軒カーブ)


8時を回る頃になると待望の日差しが見え始めた!
このままなら北斗星通過時には晴れ渡るかもしれない。
最後に来てツキが回って来たと喜びが込み上げてきた。
特急の後追い撮影をして、最終的な構図を決めた。
もうイメージは完璧に出来上がった。
思えば上記の写真、下に来るにつれて編成の数が増えていくのが面白いね。
もう頭の中にはさらなる長編成の北斗星の絵は浮かんでいる。
さぁ、いつでも来い!

・・・あれれ、通過予定時刻の9:05を過ぎても来ないよ。
どうやら遅れているのか。まぁ北斗星にはよくあることか。
ツイッターで調べれば間近に来ているのは間違いないので、気を抜かずにその時を待つ。
この時点で、最終的に50人を突破。
一昨日のヒガハスに迫る大変な盛況ぶりだったけど、目立った混乱もなく、お互いに声を掛け合い全員が思い通りに撮影できるようコミュニケーションを図る良い現場だった。
そして、とうとうやって来た北斗星。
今、万感の思いを込めてシャッターを切る。


8007レ 臨時寝台特急北斗星 DD51 1138+DD51 1093+24系 撮影時刻9:10:42


α99 SAL70300G 150㎜ 1/640 F10 ISO640 WBマニュアル
室蘭本線/北入江(信)-有珠(通称:宇宙軒カーブ)


やった、思い描いた通りだ。
青空が広がり、非常に良好な光線状態の中、目の前を駆け抜けていったDD51重連北斗星。
その姿をバッチリ、写真で、動画で記録に残すことに成功した。
これでもう北海道での撮影に思い残すことはない。
またこの場所に来れて良かった。この場所の事を知れて良かった。
そして名も知らぬ仲間たちと、感動と興奮と寂しさを共有できて良かった。
宇宙軒カーブ、最高です。

こうして終えた北海道内での北斗星撮影。
今回は成果は2か所2枚のみだったけど、自分で見つけた撮影地で、屈指の撮影地で、
それぞれ納得いく結果を得られたのだから大成功だと言っていいと思う。
そしてこれを持って、今年の北海道遠征は完結を迎えたのでした。

2015/06/30

北海道撮り鉄紀行~4日目

いよいよこの滞在も最後の朝を迎えた。
本日も早朝5時起き。さすがに疲れが溜まっていたのか、アラームが鳴ってもしばらく気づかなかった。
今朝の天候は薄曇り。まだ道は濡れていないので雨は降っていないという事か。
このまま午前中くらいは雨がもって欲しいものだが・・・。

昨日と同じ、東室蘭発5:50分の始発列車に乗り込む。
本日の同業者数は4名ほど。
途中の駅で次々と増えてきたので少し嫌な予感がする。
そして有珠駅到着のアナウンス。昨日は降りたのはたった一人だった。
今日は・・・私を入れて4人。
あちゃー、やっぱ今日の方が多いんだね。北斗星だからか。

もっとも、歩くスピードの違いで有珠駅から他の人々は置き去りに出来た。
列車通勤組では一番乗りでお立ち台に到着。
所要時間は12分ほど。ま、ざっとこんなもんだ。
ちなみにこの時点ではすでに空が泣きだしていた・・・。
結局この遠征、最後まで雨にたたられっぱなし。
晴れ間が広がった昨日も朝は降っていたし、滞在4日中すべてで雨が降った。
北海道は梅雨がないはずなのにこの祟られよう。せっかく梅雨の本州から逃げ出してきたのにね。
これが蝦夷梅雨というやつなのだろうか・・・。

宇宙軒カーブのお立ち台に着いた時点では先客者は3人くらいだった。
昨日ロケハンして、ここが一番いいかなと思っていた大きな木の下、そのポイントは空いていたので三脚を設置。
理想通りのポジションに収まれたことが救いだった。
6時50分前には機材をセット出来ていたので、列車移動組としては最速の始発2本目の普通列車から撮影できる。


473D キハ150系109 幌別行き JR室蘭本線 有珠-北入江(信) 撮影時刻6:51:33


EOS 7D Mark II  EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 220mm SS:1/320 F8.0 ISO:1600 WB:オート マニュアル露出


まだ小雨くらいなので写真的には影響が少ない。
iso感度もこれくらいで落ち着いてくれれば問題ないのだが・・・。

続いてやって来たのは一両編成。


477D キハ40系1762 室蘭行き JR室蘭本線 有珠-北入江(信) 撮影時刻7:47:24


EOS 7D Mark II  EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 158mm SS:1/640 F6.3 ISO:2500 WB:オート マニュアル露出


この撮影地は一両編成だと少し不恰好になっちゃうね(苦笑)。
やはりここは長編成を撮りたい場所。
この頃には少しずつ雨は強まり、iso感度も跳ね上がった。
これはもしかしたら本番は厳しいことになるかもしれない。
そんな嫌な予感に襲われた。

朝8時をまたぐ頃には、撮影者の数はとうに10人を超えていた。
中には希望のポジションに収まろうとして、先客の神経質な人に怒鳴られる人もいたりして、ピリピリムードが漂い始める。
譲り合いの精神こそ撮り鉄に求められるマナーだけど、一人こういうのがいると途端に現場の空気は悪くなるね。


5001D 特急スーパー北斗1号 札幌行き JR室蘭本線 有珠-北入江(信) 撮影時刻8:11:13


EOS 7D Mark II  EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 158mm SS:1/640 F6.3 ISO:1600 WB:オート マニュアル露出


8時台になってようやく特急が通過。
これでだいたい構図の最終調整が済む。
その確認にピッタリの貨物が直後に通るのだ。



EOS 7D Mark II  EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 158mm SS:1/640 F8.0 ISO:1250 WB:オート マニュアル露出


レアもの、赤スカレッドベアいただきました!
これで構図、設定は決まった。
後は平常心を保つこと。そして願わくば雨が弱まる事。
ザーザー降ったり、小康状態になったりを繰り返す空模様にヤキモキしながらその時を待つ。
北斗星通過直前の撮影者の数は実に17人になっていた。
平日の早朝、こんな雨の中17人ですよ!?
この場所の熱気ぶりがわかるというものでしょう。
そして、ついにこの滞在で見る、最後のブルートレインの姿がファインダーに入ってきた。
雨は・・・残念ながら土砂降り。あとはもう祈るしかない・・・。


8007レ 臨時寝台特急北斗星 札幌行き JR室蘭本線 有珠-北入江(信) 撮影時刻9:05:47



EOS 7D Mark II  EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 158mm SS:1/640 F6.3 ISO:1000 WB:オート マニュアル露出


昨日のロケハンでイメージしたことが今目の前で現実になっていることに震える。



EOS 7D Mark II  EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 158mm SS:1/640 F6.3 ISO:1000 WB:オート マニュアル露出


ずっとここで北斗星を撮りたいと思っていた。
それが今叶っているんだ。



EOS 7D Mark II  EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 158mm SS:1/640 F6.3 ISO:1000 WB:オート マニュアル露出


さぁ、あとは収まるところにうまいこと収めるだけ。
連写は控えめに、引きつけて引きつけて・・・バースト!
今こそ7D2の真価を発揮する時。10コマ/秒連写発動!



EOS 7D Mark II  EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 158mm SS:1/640 F6.3 ISO:1000 WB:オート マニュアル露出


・・・決まった。
さすがに土砂降りとなっては雨の影響は避けられなかったけど、これぞイメージした通りの絵。
これを撮れただけでもこの遠征は大成功だったと言える。
安堵感から、どっと力が抜けた。ここだけは失敗したくなかったので、とにかくホッとした。
カメラの性能に感謝。

こうして終わった今回の撮り鉄遠征。
有珠駅に戻った頃にはピリピリムードも和らぎ、同業者一同で談笑。
辛い雨の中で各々が頑張り、各々の成果を残せた、我々は同志だった。
そしてそれぞれの道に分かれていく。
ある人はまた別の撮影地に、ある人は今度は乗り鉄を楽しみに、そしてある人(私)は帰路へ着くため空港に。
すべて列車が繋げてくれた縁。
残せた写真も、集まった人たちも一期一会だ。

2015/06/29

北海道撮り鉄紀行~3日目その4

さすがに早朝5時から活動していると疲れる。
ホテルで2時間弱グッタリしてました。
でもその間に、夕方のカシオペア撮影地は決めた。
当初、来る前は有名な社台近辺の日本一長いストレート区間かなと考えていたんだけど、
そこだとたぶんただの編成写真に終わってしまう気がした。
どうせだったら北海道の景色と絡ませた鉄道風景写真でカシオペアを撮りたい。
それに今日の天気だったら、夕暮れ時にいわゆるカシオペアギラリが拝めるかもしれない。
撮影地は自ずとそんな場所となった。
その手の場所で一番有名な室蘭本線撮影地は長和の俯瞰であろう。
田園地帯を行くカシオペアが西日を受けてギラリと光る、そんな写真はよく見かける。
私もそこでいいかなと思ったんだけど、調べるとアクセスが結構大変そう。
何よりそこへ行っちゃうと、帰りの列車がかなり遅くなっちゃう。
明日も5時起きな事を考えると、もう少し手ごろな場所がいいと判断し断念。

そして決まった撮影場所は、北舟岡。
ここはいわゆる駅撮りとなるポイント。
だけどここも当然ながら無人駅で、東京などの駅撮りとは雰囲気や勝手もまったく違う。
海と絡めた写真も撮れそうなので自分の要求にもあう場所と言えた。

夕方の北舟岡駅。
16時半頃着いてみれば、もうすでにかなりの同業者さんが集結していた。

あの陸橋の上から俯瞰撮影するのが定番。
しかし上がってみるとそこはいわゆる激パ状態だった。
北海道に来て今まで行った撮影地の中でも、若干客層が違う雰囲気もして、ちょっと割り込む余地はなさげだった。
どうするか思案したところ、どうもその下、つまり線路脇でも何人かが三脚構えていることに気づく。
あそこからでも海を入れた構図は可能っぽいので、そこに落ち着くことに決めた。

ちなみにここへは三脚を持ってきませんでした。
何故って?重いからです(笑)。
今日一日の撮影でさすがに体は悲鳴を上げていたので、ホテルで可能な限り装備をはぎ取ってきました。
ここではカメラとキットズームだけのお手軽手持ち撮影で挑みます。


482D キハ40 1780 長万部行き JR室蘭本線北舟岡駅 撮影時刻18:04:33


EOS 7D Mark II  EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM 50mm SS:1/1000 F6.3 ISO:400 WB:オート マニュアル露出

海沿いの線路には普通列車がよく似合う。
一両編成ならなおの事なんだけどね。
なお、目的の一つでもあるカシオペアギラリを撮るには、目の前を通過後振り向きざまに撮るか、初めからそっち狙いかする必要がある。
そういう意味でもこの下のポジション、手持ち撮影は優位と言えた。
今の列車でも練習してみたところうまく行った。

今日は条件的にはバッチリだ。
これでもう少し陽が傾けば、カシオペアのステンレスボディは黄金色に輝くだろう。
そしていい具合に空が朱色に染まりだす頃、カシオペアはやって来たのである。
さぁ、腕の見せ所。


8010レ 寝台特急カシオペア上野行き JR室蘭本線北舟岡駅 撮影時刻18:19:11


EOS 7D Mark II  EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM 56mm SS:1/1000 F7.1 ISO:500 WB:オート マニュアル露出

まずは海と絡めた北海道らしい鉄道風景写真を。


EOS 7D Mark II  EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM 56mm SS:1/1000 F7.1 ISO:500 WB:オート マニュアル露出

お次は海は消えても綺麗な編成写真を。うわ~バリ順やん!

さぁ続けざまにギラリ狙い!


EOS 7D Mark II  EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM 18mm SS:1/1000 F7.1 ISO:800 WB:オート マニュアル露出

機関車OK。
しかし客車こそが狙い。


EOS 7D Mark II  EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM 18mm SS:1/1000 F7.1 ISO:640 WB:オート マニュアル露出

どや。
これはLightroomで入念に追い込んで作り上げた。
今回の旅で唯一作品性を持たせた写真である。



EOS 7D Mark II  EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM 18mm SS:1/1000 F7.1 ISO:400 WB:オート マニュアル露出


これほど夕陽が似合う列車もないよな。
カシオペアって北斗星よりは撮り鉄に人気ないけど、条件さえ揃えば北斗星に負けない魅力ある被写体だと思う。
この最後尾のスイートに乗る機会なんて、まずないんだろうなぁ・・・。
ウラヤマシス。

カシオペアが去っても同業者一同は動かない。
直後にスーパー北斗が来るからだ。
私も撮る。場所を移動して、これは自分の好きな構図で撮ることにした。
それはローアングルからの広角撮影。


5014D 特急スーパー北斗14号函館行き JR室蘭本線北舟岡駅 撮影時刻18:24:33


EOS 7D Mark II  EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM 18mm SS:1/1600 F7.1 ISO:400 WB:オート マニュアル露出


ほんとに線路の真横から撮れるので、こういう構図でも楽勝。
無人駅なので線路内に立ち入りし放題の人々。
これも北海道ならではだなぁ。

さて、長い一日もようやく終わろうとしている。
カメラを仕舞い込み、東室蘭行きの普通列車がやってくるのを待とう。
そう振り返った時、西日が目に入り気が変わった。
もう少し写真を撮ろう。せっかくの好条件なのだ。
狙ってみたかったのは、鉄道スナップ写真。
私の好きな鉄道写真家の山崎友也さんはこう言っている。

何も車両が写っているだけが鉄道写真ではない。
鉄道の存在を想像させるものが絵の中にあれば、それは立派な鉄道写真なのである。

と。
そんな写真を撮ってみたかった。

作品その1 タイトル「撤収」


一日の仕事を終え、撤収準備をする鉄っちゃんをシルエットで捉えた写真です。
仕事終わりの男の哀愁が漂って・・・るかな?


作品その2 タイトル「親子二代鉄」


父「さ、見るもの見たしそろそろ帰るぞ」

子「えー、もうちょっといようよぉ~」

そんな親子の会話が聞こえてきそうです。
これも夕陽を利用したシルエット写真。こういうのも撮りたかったんですよね。
特に2枚目、これ自分的にはかなり気に入ってます。
山崎さんの教えが頭の片隅にあったからこそ撮れた写真。ありがとうございます。
撮影場所に北舟岡駅を選んだのは大正解でしたね。
ここはいいポイントだよ。そりゃ激パにもなるさ。

こうして長い、長い1日がようやく終わりました。
東室蘭に戻って倒れるように眠りにつきました。
これが第一次北海道遠征最後の夜。そんな余韻に浸る間もなく・・・。
明日はいよいよ最終目的。旅の終息地でもある宇宙軒カーブで北斗星撮りです!

北海道撮り鉄紀行~3日目その3

さて次はどこへ行こう。
この頃には完全なるピーカンの天気になってきた。
とりあえず豊浦湾で気持ちいい潮風を浴びながら考えた。
そして結論は出た。
そうだ、宇宙軒のロケハンしよう。
最終日の明日行く予定でいる宇宙軒カーブは、この旅の最終にして最大の目的地。
そしてその行程はかなりタイトなものとなる。
やはり所要時間など事前に入念にチェックしておかないと不安だ。
こうして次の目的地は有珠へと決まった。

有珠駅に降り立つ。

室蘭本線のこのあたりの駅はほとんどが無人駅。
無人駅の乗り方とか良く知らなかったけど、ようはバスと一緒で整理券を取って車内で支払う仕組み。
そして無人駅だけあって、ほとんどがぼっとん便所なのが面白い。
ぼっとん便所とか子供の頃以来に見たよ。

宇宙軒カーブへのアクセスは各サイトで紹介されている通りで有名だけど一応ここでも記しておこうか。
駅を出て国道37号線を洞爺方面へと進んでいく。
10分ほど歩くと、宇宙軒カーブという名称の由来ともなった、宇宙軒ラーメンというラーメン屋の看板が見えてくる。

この日来た時は昼飯時だったけどシャッターが下りていた。
もしかして閉店?定休日?
やってたらここで昼飯もいいかなと思っていたのでちょっと残念だった。

ラーメン屋まで来たら右折し、道なりに進んでいくと踏切に行きつく。

この踏切まで来たら、すぐ脇にある山道を登って行く。
駅からあまり離れていないのに、このあたりに来ると緑いっぱいで素晴らしい雰囲気。

しばらく行くと分かれ道があるのでここは左側の道を行こう。
まぁ車のタイヤの跡がついているので迷いはしないと思うけどね。

あそこが頂上だ。
この時間帯なのに誰かいるみたいだね。

茂みをかき分けていくとついにその場所が姿を現した!
こんな看板が出迎えてくれる。

これから北斗星の運行が終盤に差し掛かるにあたり激パ必至の状況が続くだろうし、
今が書き入れ時なのかもしれないね。まぁ鉄っちゃんは車内泊が基本なんだろうけど。
おっと話しが逸れた。本題に戻ろう。ここが超有名撮影地宇宙軒カーブのお立ち台だ!

ちなみに私の足で、探り探りに来ながら17分ほどでした。
もう勝手がわかったので10分ちょっとで明日は来れるでしょう。
しかし着いてみて感嘆の声を上げてしまったね。
いやぁ素晴らしい眺めだ。
今まで有名お立ち台と呼ばれる場所にいくつか行ってきたけど、ここほどお立ち台という言葉が合う場所もない。
まさにザ・お立ち台。それがこの場所だ。
広さ的に詰めれば20人以上は収容力があるかもしれない。
いろんな角度から狙えそうで、それぞれの好みがどこなのかわからない以上、
ここと決めてロケハンするのは危険と思い、いろんな角度からファインダーを覗いてみた。

一応、自分好みの角度で撮れるポイントは見つかった。
明日ここを北斗星が通る姿をイメージしてみる。
それだけでニヤツキが止まらない、それくらいこの場所に魅せられていた。

せっかくだからここでもいくつか作例を残していく。


JR室蘭本線 有珠-北入江(信) 撮影時刻12:22:59


EOS 7D Mark II  EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 164mm SS:1/640 F8.0 ISO:500 WB:オート マニュアル露出


長編の貨物は北斗星をイメージできるので、通ってくれてありがたかった。


5005D 特急北斗札幌行き JR室蘭本線 有珠-北入江(信) 撮影時刻12:30:34


EOS 7D Mark II  EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 164mm SS:1/640 F8.0 ISO:500 WB:オート マニュアル露出


この時間帯になると完全な順光ではなくなる。
朝早い時間帯が一番の狙い目で、そうでないなら曇りの日の方が余計な光がなくていいらしい。
一人いた同業者さんが丁寧に解説してくれた。
で、ロケハンを終えたのでさぁ帰ろうかと思ったら、その同業者さんに意外な顔をされた。
「え?帰っちゃうの?」
だってさ。
だってこれ以上ここにいても仕方ないし、そろそろ疲れて来たし腹も減ったし・・・と思っていると、その人曰く、このもう少し後にネタが来るらしいと言うのだ。
その筋からの情報らしく、それのためにカシが行った後もずっと待っていたんだって。
確かにそのネタ車とやらには興味はあったけど、不確かな情報でこれ以上待つのも苦痛だったので辞去することにした。
一体、どんなのが来たんだろうな。帰ったらネットで調べてみよう。

宇宙軒のお立ち台をあとにして、良い頃合いなのでいったん東室蘭に戻り、昼飯後に今夜のホテルにチェックインし小休止。
夕方のカシオペア撮影場所を吟味することにした。