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2017/07/16

第二次北海道遠征2017・2日目その1〜宗谷本線普通列車6時間乗車記

旭川のビジネスホテルで朝5時半に目覚めた。
今朝の始発列車に乗車するための早起きである。
行き先は北の果て稚内。
旭川からは直通で特急が走っているが、実は普通列車でも始発なら乗り換えなしで稚内まで行ける。
もちろん乗車時間はとんでもないことになるけれど、乗り鉄はどんなに時間がかかっても苦痛ではなく、むしろ長ければ長いほどいいところがあるので、この超ロングランの列車はうってつけなのだ。
私も長い間温めていたプランだったので、このほど実現ができて興奮の朝だった。
旭川から稚内まで実に50駅、6時間超の乗り鉄旅スタートである。


この区間、普通列車運賃は5400円だが、道北一日散歩きっぷと組み合わせることで、若干安く乗れる。
これだと天塩中川駅までは2260円で行けて、天塩中川から稚内までの乗車賃2050円分と組み合わせることになるのだ。



みどりの窓口で教えてもらえて助かった。
さぁホームへ行こう!



ご覧の通りの稚内行き。途中で計3回列車番号こそ変わるものの直通である。
乗車する列車はキハ54形とキハ40系の2両編成。
大好きなキハ40に乗りたいところだけど、残念ながら稚内まで行けるのは先頭のキハ54だけ。



キハ40の方は、途中名寄駅で切り離されてしまうのだ。
うーん、ちょっと残念。



何はともあれ、6時間の旅路は始まった。
旭川市内から少しずつ少しずつ秘境地帯へと進んでいく列車。
広がる車窓風景は緑でいっぱいだ。
少し走ると、宗谷本線初乗車の私でもよく知る駅に止まった。
和寒駅である。


なぜ知ってたかって?
名前がワッサムってことで、わっ!寒っ!・・・が由来なのかと思っていたからだ(笑)
本当の由来はアイヌ語の「アッ・サム(ニレの木のそば)」だそうだ(Wikipedia参照)。
まぁ、実際冬場はこの辺は寒そうなのは間違い無いけどね(苦笑)


乗車当初はまばらな乗客だったが、士別駅あたりからどっと学生たちが乗り込んで来る。
静かな車内に活気が宿る。
でも彼らとの同乗も名寄まで。
最初のチェックポイントともいうべき名寄駅で、学生含むほとんどの乗客は降りてしまうのだ。



宗谷本線は近い将来、この名寄止まりになってしまう恐れがあると聞く。
確かにこの状況を見るに、需要があるのはこの辺りまでなのかもしれない。
そして裏を返せば残った乗客、及びこの先乗って来る乗客はほとんどが鉄ってことなのだ(なのか?)。
とりあえず今日の名寄以降の車内は鉄分だけが漂っていました(笑)。
そんな鉄の端くれの私は、キハ同士の切り離し作業の撮影に勤しんだ・・・。



さぁ乗車の続き。ここからは本当の過疎地域、秘境中の秘境ゾーンだ。
そして早速宗谷本線の名高い秘境駅にたどり着く。
その名も『北星』。うーん、いい名前。



案の定、乗客の鉄ちゃんは車窓からレンズをみんな向けていました!

北星駅だけではなく、この先は一体誰が利用するの?なんの目的でこんな立地にあるの?って駅ばかりが続きます。
駅舎もボロの掘っ建て小屋やプレハブ小屋が基本。
整備に回すお金なんて無いのだから仕方がありませんね。



今日はたっぷり乗り鉄を楽しむ日だけど、途中特急通過待ちでわずかな停車時間があれば、撮り鉄もしました。
豊清水駅で撮ったサロベツです。


キハ261系特急『サロベツ2号』@豊清水駅
キハ261系特急『サロベツ2号』@豊清水駅 posted by (C)Tylor


乗客ほとんど鉄だから、こういう突発的な行動も全く恥ずかしく無い!(笑)

乗車時間1時間、2時間とどんどん過ぎていき、気づけば50あった駅も8割以上を通過。
稚内までの乗車時間もだんだん少なくなってきました。
最後のチェックポイントは幌延駅でしょうか。ここで小バカ停があります。
20数分停車時間があるので、残っていた乗客はみんな降りて駅構内を散策してました。



キハ54にもキハ40にも車内にトイレがあるとはいえ、女性はここぞとばかりに駅舎のトイレに飛び込んでいましたね。
ウテシのトイレ休憩にも御誂え向きでしょうね。
そんな中、私は貼ってあったこの張り紙に注目。



『頑張れ 宗谷本線』
うん、本当にそう思う。名寄止まりになんかならないでくれ。
この秘境、いや魔境の路線を無くしてしまうのはあまりにも惜しい。

楽しい時間はあっという間。
乗る前はさすがに6時間以上は長いな、疲れるなと思っていたけど、結局楽しいひと時はあっという間なんですよね。
次は終着、稚内ですの車内放送をできればまだ聞きたくなかった。
実にこれだけの駅を通過してきたんですからね。



そして降車の時。
ついに北の果てにやってきてしまった。
稚内行きはかなり前から候補に挙がっていたものの、なかなか踏み出せずにいたけど、今回やって本当によかったと思う。



それも特急じゃなく、普通列車だけでやってきたことに大きな意義がある。
旅は鈍行でこそ、というけど、6時間以上乗車は究極でしょう。
しかも最果て、これ以降は線路がないっていう、そんな旅なんだもの。



これから温泉に入りに行ったり、宗谷岬に観光に行ったりとやることがあるけれど、今日の最大のイベントは間違いなくこの普通列車6時間旅でした。こんな特殊な計画に賛同してくれた同行友人K氏にも感謝!
あー、楽しかったなぁ!!