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カテゴリー「肥薩線」の記事

2019/01/12

九州満喫遠征5日目~いさぶろうしんぺい&かわせみやませみ乗車記

今日は朝から雨が降っていた。
予報でそのことを知っていた私は、当初の予定を変えて昨日の撮影後に熊本に来ていた。
もともとこの日は豊肥本線であそぼーいでも撮ろうと考えていたんだけど雨では仕方がない。
代替案として思いついたのは「乗り鉄」だった。
熊本から肥薩線方面には観光列車が走っている。
去年は撮影もした「いさぶろうしんぺい」「かわせみやませみ」だ。
それを思い出し、だったら去年は撮るだけしかできなかったこの列車に乗り鉄しようと考えついたのだ。
いさぶろうで終点吉松へ行き、しんぺいで人吉まで戻ってくる。
そして人吉からはかわせみやませみに乗車して再び熊本まで戻って来ようって寸法だ。
終日乗っているだけなので雨も関係ない。雨と知ってすぐに方針変更。機転が利くって素晴らしい!


熊本駅にて「いさぶろう1号」とご対面。


特急いさぶろうしんぺい


乗ってみたかった列車に初めて乗る時はいつだって子供に戻ってしまう。
ワクワクしながら乗り込んだ。
いさぶろうはもともとキハ47形だったものを改造したわけだが、車内の雰囲気はレトロチックで面影は少ない。


いさぶろうしんぺい車内


だけど走行音や乗り心地、そしてディーゼルの匂いがキハ40系を思い出させてくれる。
トイレも多少は改装されているが、染みついた匂いは国鉄のそれ。
モダンで落ち着く雰囲気の中、国鉄の名残も感じさせてくれる列車だった。


いさぶろうしんぺい乗車証明書


観光列車なのでアテンダントさんがいて常に乗客に気を配り、その都度説明もしてくれる。
乗車記念証をもらえたり、記念撮影をしてくれたり、サービスに余念はない。
そういったサービスを受けているうちに、列車はあっという間に人吉へと着いた。


1年ぶりの人吉だが、今回はここからが本番。
肥薩線は八代~人吉間は球磨川沿いを走るいわば川線。
しかし人吉から先の吉松までは山間部に入る山線へと変貌するのだ。
そしてここから先は運行本数が激変し、なかなか乗車の計画を立てづらい区間にもなる。
去年もできれば乗りたかった区間だが時間が合わずに断念し、人吉へは宮崎から高速バスで入っていた。
そんなだからこの先は実に楽しみにしていた。
なお、人吉に来るまでにアテンダントさんに声掛けして予約すれば、人吉名物の駅弁栗めしを持ってきてもらえる。


列車は吉松へと向けて走り出した。
ここから先は駅数は少ないが、走行困難路線であり時間がかかり、到着駅ひとつひとつで長時間停車があって記念写真が撮れる。


大畑駅


ここは日本一の名刺駅こと、大畑駅。
この駅に名刺を貼ると出世できるというジンクスがあり、駅舎中がそんな名刺に覆われている。
残念ながら名刺は持ってきていなかったが、見ているだけで壮観だった。


大畑駅から先は有名なループ線のスイッチバックが体験できる。


肥薩線スイッチバック


スイッチバックは幾度か経験しているが、ループ線内でとなると初体験。
なるほど、これでは時間もかかるし、そもそも走行自体が手間がかかる。
この区間が異常に本数が少ないのも仕方がないことだなと思う。
登りきると日本三大車窓の一つと言われる絶景が広がるのだが、残念ながら今日の天気では視界は不良だった。


そうして列車は終着の吉松駅へと着いた。
吉松では接続の観光列車はやとの風が出発間際で、地元住民がお見送りに来ていてカオス状態だった。


吉松駅で地元住民がお見送り


これから今来た道を戻ることになるわけだけど、はやとの風に接続できるのならそのまま鹿児島中央まで行っちゃうのもアリだったなと少しだけ悔やまれたが仕方がない。
吉松駅は滅多に来られる場所じゃないし、今日のところはこれで満足しておこう。


JR肥薩線吉松駅


吉松駅に普通列車も停車中だったので、観光列車改造車と普通車のキハ47形の並びをシンメトリーで記念撮影。


キハ47形 観光列車いさぶろうしんぺい&普通列車@吉松駅
キハ47形 観光列車いさぶろうしんぺい&普通列車@吉松駅 posted by (C)Tylor


数分後、折り返しとなるしんぺい2号に乗って人吉に戻った。
私が続けて乗車していることに気づいたアテンダントさんに苦笑いされてしまう。
これが鉄ヲタってヤツなんですぜ・・・。
帰りの車内ではのんびりと栗めしを食べて過ごしました。


人吉名物駅弁栗めし


人吉に戻ってきていさぶろうしんぺいとはお別れ。
今度はかわせみやませみに乗る番だ。
はやとの風は名残惜しかったが、かわせみやませみこそぜひ乗りたかったので楽しみだった。
いさぶろうとの並びも1枚。


いさぶろうしんぺい&かわせみやませみ


かわせみやませみもキハ47形の改造車だが、いさぶろうしんぺいとは趣が違う。
より煌びやかで華やかな内装になっている。


かわせみやませみ車内


同路線内を走る観光列車を同じ風にしないで、乗客を飽きさせないよう工夫されているのだなと思った。
水戸岡氏のデザインをこれでもかと堪能できる車内だ。


かわせみやませみビュッフェ


こちらはビュッフェ兼売店。
いさぶろうしんぺいでは車内販売はアテンダントさんの手売りだが、かわせみやませみでは自身で買いに出向くことになる。
グッズを大人買いし、スイーツボックスも買っておいた。


いさぶろうしんぺい&やませみかわせみグッズ


かわせみやませみも途中、一勝地駅や坂本駅などで数分停車してくれるので記念撮影や記念入場券などを駅で買える。
一勝地駅は名前の通り縁起のよさで知られている。


行きは終始雨が降っていたがいつのまにか上がり、青空さえのぞき始めていた。
こうなると球磨川の流れる景色がより美しくなる。
行きにだいぶはしゃいでいたので、帰りはのんびりとそんな車窓風景を眺め、残り少ない乗車時間を楽しんでいた。


球磨川の眺め


そして列車は熊本に戻ってきてしまった。
雨のために急遽代替案としてひねり出したこの肥薩線観光列車乗り鉄だったけど、結果的にこの案は大正解でしたね。
なんたって楽しかったもの。
このところ撮り重視でいるけれど、もともと乗り鉄で入った鉄道趣味の世界だからね。
1日中乗っていたって飽きないのだ。
なお、今夜の宿泊地である日田駅までは、この後も鹿児島本線~久大本線の普通列車乗り継ぎが2時間半ほど残されており、まさに朝から晩まで列車に乗りっぱなしになるのであった。
さすがに、うん、疲れたかな(苦笑)。
肥薩線はいつかはやとの風にも乗って完乗したいね!


特急いさぶろうしんぺい面縦@大畑駅
特急いさぶろうしんぺい面縦@大畑駅 posted by (C)Tylor


楽しかったよ、いさぶろうしんぺい。


特急かわせみやませみ面縦@坂本駅
特急かわせみやませみ面縦@坂本駅 posted by (C)Tylor


ありがとう、かわせみやませみ。

2018/01/11

九州の温泉と鉄道を味わい尽くす旅その12~人吉で「いさぶろう・しんぺい」「かわせみ やませみ」撮影

温泉に泊まった人吉だけど、そこは風光明媚な肥薩線の中。
もちろん鉄道撮影もしました。
人吉と言えば何と言ってもSL人吉が代表格だけど、現在はオフシーズン。
でも私的にはSLよりも、肥薩線を走るキハ40系の方が好き。
今年の撮影テーマの一つが全国を走るキハ40系だったこともあり、ぜひここではキハ40のいい写真を撮りたいと考えていた。

人吉ではSLの他にも観光列車が走っている。
「いさぶろう・しんぺい」と「かわせみ やませみ」である。
これにキハ40系が使われているので、それが一番の狙いだった。

まずは到着後に、雨の止み間を狙って撮ったのがこちら。
自分で人吉の街をさ迷い歩いて見つけ出したポイントです。


しんぺい4号@大畑~人吉
しんぺい4号@大畑~人吉 posted by (C)Tylor α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD
肥薩線/大畑-人吉


ちょっとした鉄橋ですね。
この区間はくま川鉄道との供用区間だったりするので、本数の少ない肥薩線でも意外と立て続けに踏切が鳴ります。


くま川鉄道KT-500形@相良藩願成寺駅~人吉温泉
くま川鉄道KT-500形@相良藩願成寺駅~人吉温泉 posted by (C)Tylor α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD
くま川鉄道線/相良藩願成寺-人吉


人吉温泉に宿泊し迎えた翌日。
昨夜降っていた雨は夜半に雪に変わり、人吉の街をほんのりと雪化粧にしてました。
タクシーに乗り西人吉方面へ向かい、適当に撮影地を探すことにします。
乗ったタクシー運ちゃんに目的を告げると、それならと、これまでも何度か鉄を案内したポイントへと連れて行ってくれました。
桜の季節に人が集まることで有名な陸橋俯瞰のあの場所でした。
そこでも良かったけど、少し歩いてみて、西人吉駅の目の前の踏切がよさげだったのでそこでまず最初の1枚を撮ることにした。


かわせみやませみ1号@渡~西人吉
かわせみやませみ1号@渡~西人吉 posted by (C)Tylor α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD
肥薩線/渡-西人吉


ここでの最大のターゲット、かわせみ やませみ1号です。
車体の青い配色と、雪景色がとてもマッチしているなと思いました。


続いての撮影ポイントを探します。
もう少し人吉方面へ歩いてみると、だだっ広い田園へと出ました。
そこには築堤と鉄橋があり、お誂え向きの鉄道撮影スポットでした。
付近を見渡してみると背後には雪で白くなった山々が美しく広がっており素晴らしい景色でした。
これを使わない手はありません。
鉄道風景写真はどこを切り取るかが重要であり、難しい所でもあります。
それゆえ試行錯誤してこれはと言う構図を見つけられた時の嬉しさは格別なものですね。
やがてやって来た普通列車。それを被写体に私が切り取ったのはこんな風景でした。


キハ40形@西人吉~人吉
キハ40形@西人吉~人吉 posted by (C)Tylor α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD
肥薩線/西人吉-人吉


これは今回の旅で自分的に一番気に入った1枚です。
九州に降った雪。それがもたらした寒々しくも美しい朝。
そこを走る単行列車。
追い求めてやまない日本の原風景です。


気をよくして、直後に人吉から戻ってくる、かわせみ やませみ2号を、鉄橋のところで撮るべくささっと移動。
ただし、人吉側は完全逆光。せっかくの鉄橋だけどアクセントに入れるには午後を待つしかありません。
が、そんなに待ってられないので曇ることを期待して撮ってみました。


かわせみやませみ2号@人吉~西人吉
かわせみやませみ2号@人吉~西人吉 posted by (C)Tylor α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD
肥薩線/西人吉-人吉


やはり厳しかった。
だけど色味も出せて、飛んでもいないのでまぁまぁ及第点でしょう。
そうそう会心作は続かないもんです。

さぁ、最後はいさぶろう1号だ。
鉄橋を撮った場所から振り返って築堤上を狙います。
最大望遠域にして、雪化粧の山を引き寄せる構図をとってみます。


いさぶろう1号@西人吉~人吉
いさぶろう1号@西人吉~人吉 posted by (C)Tylor α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD
肥薩線/西人吉-人吉


この結果には正直納得してません。
きっともう少しうまく切り取れたはずなんです。
ここらがまだまだ経験値が浅いと言わざるを得ない。
目に見えた景色が綺麗だっただけに、それを写真で表現できない自分がもどかしい。
プロならこの風景をどう切り取ったのだろうぁ・・・。
置きピンにも失敗しており、この作品はいろいろと勉強の余地を示してくれました。
失敗作から学ぶことって大切ですからね、今後に活かしていきたい。


こうして人吉界隈での肥薩線の撮影を終えました。
この後は肥薩線を新八代まで乗り鉄。
乗っていても素晴らしさがわかる良い路線でした。
SLの時にもまたいつか撮りに来たい。
八代からは一気に最後の宿泊地長崎へと向かう算段でしたが、時間が早かったので新鳥栖で途中下車することにしました。