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カテゴリー「旅行・地域」の記事

2020/01/12

九州ご褒美の旅2020・6日目~最後に久大本線でななつ星を撮ろう!

6日目の朝を迎えた。私の旅もいよいよラストDayである。
宿泊先の日田のビジネスホテルより始発列車に乗って豊後森へと向かった。
今日は最後にななつ星を撮って旅を〆る。
1泊2日コースの2日目、ななつ星はいくつかのバカ停があるので複数回撮影が可能だ。
朝一の撮影ポイントはいろいろ候補がある中で、この先の移動を考慮して豊後森付近で撮ることにした。
豊後森から一つ前の北山田駅方面へ徒歩20分ちょっと歩いていくと線路がやや下方に見渡せるポイントにたどり着く。
道路沿いを含めて立ち位置は自由自在だけど、お墓のある小高い丘があったのでそこで探ってみたところシックリきた。
ここで撮ることにする。到着後ななつ星は割とすぐにやって来た。
年配の同業者2人と共にカメラを構える。

ななつ星in九州@北山田~豊後森
ななつ星in九州@北山田~豊後森 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 久大本線/北山田-豊後森

このようにサイド気味に築堤上を駆け抜けるシーンを撮ることができる良いポイントだった。
ただ残念なのは天候。今日は曇りのち晴れとなっていた大分地方だったけど、今朝は傘の必要ないくらいの微量な雨が降っていた。
結局、来る前の天気予報を覆すことが出来なかったわけで残念だ。
光線はおそらく晴れていればいいものだったはずで悔やまれる。いつかまた来ようかな。


キハ185系特急ゆふ@北山田~豊後森
キハ185系特急ゆふ@北山田~豊後森 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 久大本線/北山田-豊後森

ななつ星の直後に特急もやって来るので忘れずに撮っておきたい。
編成が短ければ寄りでも絵になる。


これを撮り終えたところで歩いて玖珠インターバス乗り場まで行き、高速バスで由布院へ向かった。
最後の撮影および旅の終息地はおなじみ由布院とした。
由布院の撮影地と言えば、象徴的存在の由布岳をアクセントにしたポイント。
かつて2016年の旅では由布岳バックにいくつか撮った。
だけど今日はこんな天候で、着いてみれば山は分厚い雲に覆われて見る影もなかった。
午後遅くから晴れるらしいので、14時42分由布院発のななつ星に最後の望みを託すことにする。


由布院からの上り列車を撮るポイントと言えば長因寺というお寺の前にある踏切付近が有名。
以前もここで撮ったけど、今日の空模様を考慮すれば風景写真は無理なので手堅く編成写真の撮れる直線の場所とした。
ただ前回撮った位置は今となってみれば非常になんというか、グレーゾーンどころか完全なNGゾーンだったことがわかる。
あの時、地元の爺さんに倣って私も踏み入っていたけど、通報されても文句言えないレベルの場所であった。
今回はもちろんそんなところには入っていかない。
前回は見落としたけど踏切の後方にちょっとしたスペースがあり、そこが本来のこの場所の正規立ち位置だったのだ。

キハ125系@由布院~野矢
キハ125系@由布院~野矢 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 久大本線/由布院-野矢


まずは普通列車でいっちょ。
前回の時は通過する列車のほとんどが警笛鳴らしていた(当然か)けど、この場所は大丈夫だった。
ちゃんとJRの境界杭の外側から撮っていたしね。
ただ、本来この場所は後方に由布岳がそびえているはずなんだけど、いかんせんまったく見えない状況。
車両主体で撮るしかなさそうだ。

キハ185系特急ゆふ@由布院~野矢
キハ185系特急ゆふ@由布院~野矢 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 久大本線/由布院-野矢

うん、だけどこの場所、結構構図作成が難しいぞ。
単線なのでもう少し離れて撮らないと列車が真ん中よりになってしまうんだけど、線路から離れると障害物が重なってしまいうまく抜けないのだ。かなり前から陣取っていたけど、構図がなかなか定まらず結局直前までどう撮るか、どこに立つか悩みに悩んだ。
そしてどうにか固まったころ、ななつ星がやって来る時間になったんだけど・・・。
なんと、直前になってやってきた同業が私の前方に陣取り始めたのである。
かなり前、踏切付近に立って身体を乗り出して撮ろうとする。
だから後方から望遠で構えている私の構図内にモロに入ってしまうのだ。
私の存在が分からなかったのかもしれないけど、後からやってきたのだからもう少し周りに誰かいないか気を使ってほしいものである。
慌てて固まっていた構図を再度作り直そうとした時、間が悪く踏切が鳴ってしまった・・・。

ななつ星in九州@由布院~野矢
ななつ星in九州@由布院~野矢 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 久大本線/由布院-野矢

結局少し構図をずらしたところで来てしまったので仕方なくそのまま撮るしかなかった。
おかげでかなり悔しい結果になってしまった。
まったく、直前来訪者を恨むよ・・・。こっちは1時間以上前からいたというのにさ。
そういえば去年の旅でも締めの撮影でカメラが突如おかしくなって構図が乱れてしまったんだよな。
2年続けてモヤモヤの残る結末となってしまい残念だ。
また天気も結局最後までパッとしないままだったしね・・・。
最後の撮影では単線の難しさと、人気ポイントの功罪ってやつを思い知りましたね。
まぁ2020年もまだ始まったばかり。鉄道撮影も最初から最後まで勝ちっぱなしなんてありえないし、これからに期待しよう。


こうして今回の旅の全行程を無事終えたのでした。
今年は原点に返って温泉巡り中心に、鉄趣味も乗り鉄を重視して過ごしましたがなかなかバランスのいい内容にできたと思います。
プランを考えるときは大変だったけど、それを実際にやり切れた時の達成感はありますね。
十分リフレッシュできたし、英気も養えました。
これを皮切りに今年もいろいろ楽しんでいきたい。

2020/01/11

九州ご褒美の旅2020・5日目その2~天ヶ瀬温泉(大分県)

ななつ星を撮り終えてこれからどうしようか考えた。
当初の予定通り有田まで行っていれば帰りの移動時間もかかったけれど、新鳥栖にいるとなるとまだまだ今夜のホテルに向かうのは早すぎる。
どこか別の場所へ撮影に行こうか悩んだけど、晴れ間があっても基本曇り空という事でつまらなそう。
だったら、最後に泊りじゃなくてももう1か所温泉に行っておこうかなと考えて探してみた。
どうせなら今夜泊る久大本線沿線の温泉なら便利でいいかなと思い、白羽の矢を立てたのは天ヶ瀬温泉というところ。
JR天ケ瀬駅近辺に広がる温泉地なのでアクセスもいい。
そして天ケ瀬は特急も停車する駅なので移動もたやすい(まぁ時間があったので普通列車でのんびり行きましたが)。


Img_4752


駅前に手湯場が設置してあるなど、なかなか豊富な湯量がありそうだ。
正直メジャーな温泉地じゃないと思うし、九州の中では地味な温泉地だと思うけど、駅付近は温泉街っぽい店が並んでいて、廃業したところも多そうだけど、それでもいくつかは営業もしていた。
せっかくだから温泉饅頭を買って心ばかりの応援の意を示しておいた。


立派な温泉宿もあったりして立ち寄り湯も出来そうだったけど、私が向かったのはもっと野性的なところ。
駅前に流れている玖珠川のまわりには共同浴場の野天、露天湯が5か所あって、地元住民も愛用する憩いの場となっている。
せっかくだからそれらに入っていこうと思った。
しかしそれはなかなかハードルの高い入浴となるのは間違いなかった。
5つのうちの1つ、神田湯はなんせ外から丸見えなんだから。
四方八方、360℃から遮るものは何もない!そんな湯だけにいざ入ろうとなると勇気がいる。


Img_4739


このように街道から丸見えで覗けてしまう作りになっている。
去年行った長湯温泉のガニ湯や、かつて行った三朝温泉の河原風呂など似たようなところもあったけど、それらにはさすがに入ったことがなかった。
でも旅の恥は搔き捨てというし、せっかくここまで来たのだからここは意を決して入浴することにする。
そんな気になった要因の一つには気温の高さもあると思う。
正直去年のガニ湯など、寒すぎて外で服を脱ぐことなど考えられなかったもの。
今年の九州は滞在中はとにかく暖かく、服を脱ぐことに気温面での躊躇いはなかった。


Img_4741


ちなみに一応入浴料100円の設定がある。
赤いボックスにコインを入れる。もちろんお釣りなどない。
誰もいなければ正直ただで入れてしまう。良心に従って支払うしかない。私はもちろん出しましたよ。


Img_4743


脱衣所は街道上からは一応見えなくなっているが、もちろんこの有様なので湯船からは丸見え。
女性には相当ハードルが高いし、男でもこれを見て断念する人もいそうだ。
誰もいなかったのでパパっと脱いで、上の方を見て誰もいないことを確認し、真っ裸で湯船に飛び込んだ。


湯加減が予想外にいいそのお湯は、湯の花が大量に混ざっておりなかなか気持ちいいものだった。
ただ浴槽?は滅茶苦茶ヌメヌメしていて滑るので、入る時は気を付けよう。
タオル巻きもOKらしいので勇気を出して入った場合、ここでコケて御開帳ではシャレにならないから。
のんびり入っていると羞恥心などどこかへ消えていた。
街道にはごくたまに地元のオッちゃんや、観光客っぽい人がチラホラ見えたし、こっちも見てきたけどもはや気にならなかった。
いつもの習慣で湯船にタオルは入れてなかったけど、もはやどうでもよかった。
なかなか新鮮な体験が出来て良かったと思う。これで気温面の条件が整えば、もうどこでも野天湯に入れるね。


神田湯を出て、玖珠川の反対側に回り、もう1か所入っていくことにした。
益次郎の湯という場所だ。もちろん由来は大村益次郎であろうね。


Img_4744


こちらも100円。
ここは囲いが出来ているので外からも見られず入りやすいと思う。
脱衣場は剥き出しなので結局混浴はなかなか厳しいだろうけど。


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営業は午後4時からだったらしく、それに気づいたのは入ってしばらくたってからだった。
どうりで湯船の湯量が浅いと思ったんだ。
ちなみに3時半くらいでした。すみません。
ここに限らず、外湯5か所は温泉宿の自治会によって運営されているので、午前中は掃除のため湯が抜かれているケースもあるとか。
来訪時は時間帯に注意したい。


時間稼ぎくらいのつもりでやって来た天ヶ瀬温泉だったけど、どうしてどうして、なかなかの思い出を刻むことができました。
いやはや、九州はやっぱり温泉大国だ~♪


天ヶ瀬温泉データ

泉質:硫黄泉・単純温泉
温度:70~100℃
効能:関節リウマチ、変形性関 節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、疲労回復など

九州ご褒美の旅2020・5日目その1~ななつ星撮影@新鳥栖日の隈踏切

私の旅も後半戦。
残りの日々は新春恒例のななつ星撮影に充てる。
今年は遠征日程内では1泊2日コースしか撮ることが出来ず、昨日一昨日の超快晴の日には撮影が叶わなかった。
で、今日はどうかと言えば案の定朝からドン曇ってるわけですねぇ・・・。
年を越しても、結局私が撮影に行く日は必ずこういう空模様になってしまう運命なのか。


当初は長崎本線を下るという事で、有田方面まで行って三河内カーブというポイントで撮ろうと考えていた。
だけどこんなパッとしない天気でそこまで遠出する気にはならなかったので、お手軽に編成写真が適当に撮れて、かつ撮った後の移動に都合がいい場所を考慮し、新鳥栖駅付近で撮ろうと考えた。
新鳥栖界隈では2年前の撮影で立ち寄った際、銀釜に遭遇するという奇跡に巡り合った経験があった。
土地勘はある。
ただその時は新鳥栖から鳥栖側へ行ったけれど、今回は逆の肥前麓の方へ行ってみる。
そこそこメジャーな撮影ポイントの踏切があるらしいことが調べたらわかった。
歩いて10分もかからず到着する、中学校のグランド近くにある日の隈踏切という場所だ。

Img_4719


ただこの踏切、線路わきの枯れ草が邪魔くさく、また構図を作るうえで良いところに目立つ白いボックスがあったりでなかなか撮るのに難儀する踏切であった。三脚を構えると敷地内に入らないと構図が作れなかったので、ここまで来て違反するのもなんだし、仕方がないから手持ちで遮断機越しに身体だけ乗り出して抜く作戦に打って出た。
もちろん、上り列車が来ないことを入念に確認してから・・・。

 

787系@新鳥栖~肥前麓
787系@新鳥栖~肥前麓 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 長崎本線/新鳥栖-肥前麓


EVF機の手持ちだと動体撮影は難しく、またサードパーティレンズ使用なのでマニュアルフォーカス撮影にせざるを得ず、きつい体勢もあって結構難儀した。
バックに見える建物は新鳥栖駅だ。
上方は新幹線が走っていて時々目に入って来た。

 

885系かもめ@新鳥栖~肥前麓
885系かもめ@新鳥栖~肥前麓 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 長崎本線/新鳥栖-肥前麓


JR九州で一番好きな885系、撮るのは2年ぶり。
この形式もなかなかいい天気の時に撮れてないんだよねぇ・・・。
それにこの撮影地、たとえ晴れていたとしても必ずしも順光ではないようで、日が当たるのは正面だけでサイドは潰れてしまいそうだ。


一方、踏切を渡って反対側に行けば上り列車も撮れる。

 

817系@肥前麓~新鳥栖
817系@肥前麓~新鳥栖 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 長崎本線/肥前麓-新鳥栖


後方がカーブになっているので長すぎる編成だときついが、6両程度までなら十分入りきるのでどちら側でも撮影が楽しめそうだ。


そしていよいよななつ星登場。
盛大にディーゼルを吐き出して唸りながらやって来た。

 

ななつ星in九州@新鳥栖~肥前麓
ななつ星in九州@新鳥栖~肥前麓 posted by (C)Tylor
α99 II TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD 長崎本線/新鳥栖-肥前麓


まずは挨拶代わりに手堅い編成写真を抑える事が出来た。
ただ車体の美しさは陽射しがあってこそだと思うので、明日の撮影では晴れてくれればいいけれど。
まぁ天気予報を見る限りかなり絶望的なんですがね・・・。


こうして今回の旅での最初の撮影をつつがなく、そしてアッサリと終えてしまった。
さて、これからどうしようか。

2020/01/10

九州ご褒美の旅2020・4日目その2~日奈久温泉(熊本県)

川内駅より列車に揺られ2時間超、やってきたのは日奈久温泉駅。


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ここが今夜泊る温泉地だ。
日奈久温泉、実はこれまで聞いたこともない温泉であった。
おれんじ鉄道に乗るにあたって、どんな駅があるのかなと調べていたら目に留まったのがここだった。
駅名に温泉を付けるからには由緒正しい温泉だろうし、せっかくおれんじ鉄道の旅を楽しんでるのだから沿線の温泉があるなら泊まりたい、そう思って今回の旅で泊る最後の温泉宿にここを選んだ。
新八代からもそれなりに近いので、翌日行動に移る際も都合がいいと思ったのもある。


Img_4709


温泉街に入るとこんなモニュメントが立っていた。
開湯600年・・・聞かない名前だったけど、やっぱり由緒ある温泉地だったようだ。
種田山頭火が愛用し、当時の藩が運営していたこともあって格式も高いらしい。
知らずにいて失礼だったかな・・・。


なるほど、宿泊施設が立ち並ぶ街並みは威厳がある雰囲気だ。


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もしかしていいところを発見したのかもしれない。
そうワクワクして宿泊する宿にチェックインした。
今回泊るのは浜膳旅館さんと言うところ。
部屋一つ一つが温泉半露天付きと言う超プライベート空間を楽しめる宿となっている。
初日の小浜温泉が大規模温泉街系、2日目の丸尾温泉が秘湯系とするなら、ここの宿はプライベート空間系と言ったところか。
誰にも邪魔されず、気の向くままに温泉を静かに楽しめるのがいい。
そう思っていくつかある宿の中からここを選んだ。
そしてそれは正解だった。


Img_4715


いやぁ、ここもまた素晴らしいお湯でした。
贅沢させてもらっている、改めてそう思わずにいられない。
だけどそんなひと時の贅沢が出来るのも、苦労を耐え忍んで頑張って来た日々があるからこそ。
この旅のコンセプトは自分へのご褒美。
遠慮することなんてないのだ。


こうして静かな、だけど満足感の高い夜は更けていった。
明日より旅は後半戦。そろそろ撮影の方も頑張りましょうか。


日奈久温泉データ

泉質:弱アルカリ単純泉
温度:35~50℃
効能:関節痛、神経痛、冷え性など

九州ご褒美の旅2020・4日目その1~おれんじ食堂乗車記

夕べは旅の中休みで熊本のビジネスホテルに泊まっていた。
今朝はまず新八代駅へ向かった。
今日もまた昨日に続いて乗り鉄をする予定だが、今日乗る列車こそ今回の旅で一番楽しみにしていたのである。
それは肥薩おれんじ鉄道線を走る「おれんじ食堂」。
その名の通り、食を楽しみながら列車の旅を送ろうというコンセプトのこの列車は、モーニング便、スペシャルランチ便、アフタヌーン便、そしてイブニング(ディナー)便とに分かれて運行しており、それぞれ異なった食事を楽しめるようになっている。
食事の内容によって乗車時間も変わってきて、一番長いランチ便では3時間半超えのコースとなる。
私が乗るのはそのスペシャルランチ便だ。


肥薩おれんじ鉄道は八代から川内までを結ぶ路線なので、待ち合わせ駅である新八代駅はJRの管轄。
だからおれんじ食堂のクルーは改札手前で受付をするために待機していてくれる。


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ここで切符と、走行中に停車する各駅で郷土品と引き換えてくれる「駅マルシェクーポン」を貰える。
それらを受け取りいざ入場。改札をくぐる際はJRの駅員さんは無関心であった・・・。
やがてホームにやって来たおれんじ食堂。


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さぁ楽しい旅の始まりだ。
ところで、乗る前にクルーから聞いた話だと、今日は平日という事もあって乗客は私を含めても5人程度しかいないという。
だから予約した座席以外でも、空いている席は自由に使っていいですよとのありがたい申し出があった。
うーん、平日バンザイ!
さっそく乗り込み車内探索。
食堂車両だけあって厨房もしっかりしたものがあり、沿線の地酒も豊富に揃っているようだ。


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肥薩おれんじ鉄道線では右側に海が広がるのでそちら側の座席を確保したいところ。
今日はどの席でも使いたい放題だったけど、混んでいる時は海側から埋まってしまう事だろう。
ちなみに今回の私の席は2号車のB-04でした。海側で向きも進行方向と言ういい席でした!


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新八代から乗り込んだ乗客は私と、若いカップル、そして青年の4人。
そのうち青年は次の八代で降りてしまったらしく(謎の行動)、その後はしばらく3人でのほぼ貸し切り状態で列車は進んだ。
こうなるともしや私、カップルの邪魔をしてるんじゃ?という思いも抱きつつ(私がいなけりゃまさに2人きりの世界)、それでもアテンダントさん達は平等に楽しませてくれるように努力してくれた。


おれんじ食堂はいくつかのチェックポイントの駅に10数分停車し、乗客は降車してさっきもらったマルシェクーポンと郷土品を交換したり、記念撮影したりと自由に時間を使える。時間内に戻れば駅の外に出ることも可能だ。
そんな中、降り立った駅の一つである水俣駅にはこんなサインがあった。


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おお、これは有村架純ちゃんのサインじゃないですか~💓
映画「かぞくいろ」は肥薩おれんじ鉄道が舞台であり、沿線各地やおれんじ食堂も登場するらしい。
さかんに宣伝していたので後にダウンロードして鑑賞しましたよ。いい映画でした。


水俣と言えばかつては有名な公害があった印象の悪い町と言うイメージも少なからず残っていると思う。
でも駅舎は水戸岡氏デザインのスタイリッシュなもので、暗い印象など皆無。
街も今では元気を取り戻しているのだろう。


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何も知らずイメージ先行のままでなくなって、ここに降り立ててよかったと思う。


さて、そんな水俣を過ぎたあたりからいよいよランチの始まりである。
列車に乗りながら振舞われるコース料理を頂くなんて、それこそ北斗星やカシオペア以来の事。
そんな非日常感を楽しみにしていた。
ランチだけあって重すぎず、軽すぎずの料理が次々運ばれてきました。


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もちろん食材は地元産。
それを駅に停車するたびに産地直送で運び込んでくる。
新鮮そのものの料理はどれも最高に美味しかったです✨
雰囲気にのまれて私、飲めないお酒も少々いただきます。


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普段はグラスワイン1杯程度でも酩酊してしまうほど弱いので、まさにチビリチビリ舐めながら頂きました。
それでも十分優雅な気分になれましたよ。私流、吞み鉄は雰囲気の方に酔いしれることです。


この頃には車窓風景は美しい青い海を映し続けていた。
今日もまた乗り鉄ではもったいないくらいの快晴。
アテンダントさんもこれほどの快晴はしばらくぶりとのこと。
そんな青い海をおびただしい数の渡り鳥が飛んでいるシーンもあったりして、一つ一つの情景が宝石のように輝いていた。


そして最後の乗降可能駅、薩摩高城駅に到着。
ここではアテンダントさんが駅の外まで散歩に連れて行ってくれる。
ついていくとこのような絶景ポイントにやって来た。


Img_4691


いやぁ、眩しいくらいに青、青、青!
紺碧の世界が広がる素晴らしい天気の日にやってこれてよかった。
正直乗る前は乗り鉄だから別に天気はどうでもいいやって思ってたけど、これだけ美しい路線なのだからそれがより映える空模様で乗りたいものですね。この日はまさにパーフェクトだった。


そして名残惜しくも列車は終点、川内駅に到着。


Img_4695


長時間楽しませてくれたクルーたちにお礼を言って別れた。
最後まで一緒だったカップルたちもどこかへ向かっていった。
私は・・・はい、昨日同様、折り返しの普通列車に乗り換えて戻ります(苦笑)。
新幹線にも乗り換えられるけどせっかくだからおれんじ鉄道のノーマル車両にも乗ってみたかったし、また2時間かけて戻るとします。
そして今夜はせっかくだから肥薩おれんじ鉄道の沿線の温泉に泊まることになってます。
これがこの旅、最後の温泉宿になるのです。


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2020/01/09

九州ご褒美の旅2020・3日目~JR最南端への旅!指宿枕崎線、指宿のたまて箱乗車記

3日目の朝を迎えた。
連日の温泉効果で身体はすっかり軽くなっている。
そして昨日までとは打って変わって今日は朝から快晴であり、自ずとテンションも上がった。
さて今日はどうするか。一瞬迷った。
これだけいい天気だったら撮影をしたいなぁって。
だけどあらかじめ組んでおいた予定では今日は乗り鉄の日となっている。
そして乗りたい列車があり、すでに切符も取ってあった。
もったいない空模様ではあるけど、ここは当初の予定通り乗り鉄をすることで決定した。


本日乗る路線は指宿枕崎線。
鹿児島中央駅からJRの南の終着駅、枕崎までを結ぶ路線だ。
この路線は以前指宿温泉に行った際に、途中の指宿までは乗車経験があった。
だけどそこから先がまだまだ長い。
いつかは完乗したいと考えていたけど、ようやく今日がその日となる。
まずは鹿児島中央駅から乗りたい列車に乗ることにした。
それは「指宿のたまて箱」という観光列車。
JR九州ではD&S列車(デザイン&ストーリー)と銘打った観光列車が数多く走っているけど、これもその一つ。
去年の旅では「いさぶろう・しんぺい」「かわせみやませみ」に乗ったので今年も何か乗ろうと思っていたのだ。


Img_4570


御覧の通りのキハ47形の改造車。通称・いぶたま。
内装はおなじみ水戸岡鋭治氏の洗練されたデザインになっている。


Img_4567


指宿枕崎線は海沿いを走る路線なので、海側の席は車窓に向かって配置されているものが多い。
逆に山側はオーソドックスなクロスシートになっている。
ちなみに全指定席だが、どうせなら海側となる「A席」を確保したい。
私が買った時は海側はほぼ完売で山側は大量に残っている有様だった。
ただ一応は指宿までの特急列車としての役割もあるので、車窓関係なしに早く着きたい人は山側は取りやすいのでいいと思う。
私は上記写真の海側一番奥の特等席をとれた。
平日の観光列車だけあって、聞こえてくる会話に日本語がまったくない、そんな車内だった・・・。


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ご覧の天候。海も空も青く、昨日は雲に覆われて見れなかった桜島もスッキリ出ているだけでなく、噴火までしてくれた。
そんな車窓風景を楽しんでいると指宿まではあっという間に着いてしまった。
以前快速なのはな号で訪れた時は長いなぁって思ったのにね。楽しい時間はあっという間だ。


ここまでは来たことがある。本当のお楽しみはここから先だ。
後続の普通列車に乗り換えてこのまま終着の枕崎駅まで向かう。
その枕崎駅は南の終着駅であるが、立地的最南端に位置する駅は別にある。
我々テツだけでなく、一般観光客でも知っているであろう(なんせ観光ガイドブックには必ず登場する)、西大山駅だ。


Img_4595


いやいや、私もついにここまで来たかって感じですよ。
最端駅としてはこれまで「最北端、稚内」「最東端、東根室」「有人の最東端、根室」、「本州の最西端、梅ケ峠」などに訪れたことがあったけど、コレクションに「最南端駅」が加わりましたね。
参照:最東端への道


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ここでは2分弱停車してくれるので、ホームに降りて記念撮影をすることができる。
乗客の多くが降りて写真を撮りまくってましたね。
運転手さんも心得ていて、発車間際にはタイフォン鳴らして知らせてくれるので安心だ。


そして列車はそのまま進み、ついに南の終着駅までたどり着いた。
枕崎駅、到達である。


Img_4602


いやぁ、見覚えのある看板じゃないですか。
参照:宗谷本線普通列車6時間乗車記


ついに北から南まで、レールの端と端にたどり着いたわけだね。
日本が鉄路で繋がっていることを実感できるシーンだ。
いやぁ感慨深いなぁ。思えば遠くへ来たもんだ、って歌が頭をよぎる。


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南の車止め、しかと押さえたり!
来るところまで来れて満足です。
ちなみにこの後折り返しに乗ってすぐに帰りました(笑)。
さすがに疲れたけれど乗り鉄の醍醐味をこれでもかと味わった最南端への旅でした。


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2020/01/08

九州ご褒美の旅2020・2日目その2~丸尾温泉(鹿児島県)

桜島から戻った私は日豊本線に乗車し霧島神宮駅へ向かった。
今日泊まるのは霧島温泉郷にある丸尾温泉と言うところ。
ひとえに霧島温泉と言ってもいろいろあって、私は2016年の旅の時にここを訪れその時は林田温泉、栄之尾温泉に立ち寄り湯で入浴したことがあったけど、そのお湯、ロケーションの素晴らしさに魅了され、今度は泊りで来たいと思っていたのでその思いを果たす時が来たのだ。

霧島神宮駅から路線バスに乗り込んで丸尾温泉へ。
小1時間揺られ山の中に入っていくと霧島温泉郷に入るが、丸尾温泉はその中心的存在の温泉だ。
ここを総じて霧島温泉と呼ぶ人も多いとか。


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私が宿泊する宿はそんな温泉街から少し離れた場所にポツンと立つ一軒宿だ。
バス停からは徒歩だと結構歩くことになるが、坂を下っていくので大変ではない。
そこかしこから立ち上る温泉ガスが期待感を抱かせてくれる。


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道を下っていくと前回ここを訪れた時にタクシー運転手が連れて行ってくれた滝にたどり着いた。
その名も丸尾の滝。
流れているのはもちろん温泉で、その上流には栄之尾温泉があるという。
丸尾の滝とは言うものの、別の温泉が降ってきている訳だね。


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さて、実はここ丸尾温泉ではどうしても泊まってみたい宿があった。
そこは評判も良く、まずその場所ありきで旅のプランを考えてみたほど。
しかし残念ながらこの期間では空きがなく確保することが出来なかった。
もしかしたら一人旅は受け付けてなかったのかもしれない。
仕方がないので別の宿で妥協したわけだけど、のちにそれが妥協でもなんでもなかったことを思い知る。


その宿には母屋の風呂と、離れに貸し切りの湯がある。
チェックイン後まずは母屋の大浴場へ。
そこがまた素晴らしかったわけで。
この日も平日なので空いていて、私が入りに行った時は他の客は誰もいなかった。
貸し切り湯を貸し切らずとも、大浴場を貸し切っちゃってるも同然だ。
そう言えば昨日の小浜温泉の宿でも湯を独り占めだったし、今回の旅ではとことんついているらしい。
大浴場の露天風呂の気持ちよさは格別で、清流の音が聞こえてくる静かな雰囲気はすべてのしがらみから解放してくれるよう。
ここへ来れて良かったと心底思える、大満足なお湯でした。


夕食後、今度はせっかくだから貸し切り風呂を使わせてもらうことにした。
そこへは母屋から出て沢の方へ階段を降りていくと到達できる。
まさに誰も来ない離れで、仄かな明かりがともっているけど月明かりの方が明るい、そんな静寂の間だった。
湯船は二つにセパレートされていて、熱めとぬるめの2つに分かれている。
熱い方は外が寒くても十分温まれるほどだし、ぬるい方は1時間以上の長湯も出来そうな湯加減。
基本的にぬるい方に入っていたけど、昨年行った壁湯温泉のことを思い出した。
目の前が沢なのも同じだしね。
それを独り占めで入ってられるのだからとんでもない贅沢だなと思った。
そんな贅沢が出来るのも人一倍頑張って来たからこそなのだなともしみじみ感じだ。
大変だったけど頑張ってきて良かったと思う。今回もまた温泉に入りながら感無量になる私がいました。
日頃の苦労が報われた時、人はまた頑張ろうと思えるのでしょう。
前回の立ち寄り湯と言い、霧島は期待を裏切らない最高の温泉地だと改めて思いました。

九州ご褒美の旅2020・2日目その1~桜島初上陸!桜島温泉(鹿児島県)

小浜温泉でゆったり過ごせた私は翌日朝より行動開始。新鳥栖経由で九州新幹線へ乗り込んだ。
ここから向かうのは鹿児島県。
最近の九州旅行では熊本、大分辺りが中心で鹿児島からは離れていたので久々に行きたいと思った。
鹿児島中央駅で降り立ち市電に乗り換える。
九州には各地にチンチン電車が走っており、車両もレトロなものがまだ現役で走っている。
降り立ったのは水族館口という停留所。
ここで降り立つとものの徒歩5分で桜島行きフェリー乗り場へとたどり着けるのだ。


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そう、今日最初に向かうのは桜島だ。
九州には何度も来ているけど、象徴的存在の桜島は電車の車窓から眺めたくらいで行ったことはなかった。
行ったところで何をするのかと考えると二の足を踏んでいたのだ。
しかし調べてみると桜島にも温泉があることが分かった。
考えてみれば当然だ。噴火を繰り返す島なんだから、大地の恵みの恩恵を受けた温泉がないはずがない。
温泉があるのならどこへでも行くのが自称・温泉ジャーナリストだ。


鹿児島港から桜島へはフェリーに乗船しほんの15分弱でたどり着くという。
イメージ的には以前行った広島の宮古島と似たようなものだろう。
意外に近いのはこの先の行程を考えるとありがたい。

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便もピーク時間帯には15分ごとにあるのでどのタイミングで行っても待たされることはないだろう。
たかだかフェリーと言っても、船に乗る時はワクワクするのが人情。
なんたって今の時代、輸送力で言えば一番縁遠いのが船だからね。
ブォーっという汽笛を心地よく響かせ桜島へ向かうフェリー。
残念なのは鉛色の空と、桜島を覆う分厚い雲・・・。


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まぁ雨が降ってないだけでもありがたい。
雨だったらたぶん行かなかったと思うしね。
ただ昨日からの低気圧の影響で風が強いのにはまいったが・・・。


桜島に初上陸した私が向かったのは港から徒歩数分という玄関口付近にある「桜島マグマ温泉」という施設。
直球そのものな名前の温泉だ。


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ここは宿泊施設でもあり、レストランも営業している。
何はともあれまずは食事。
桜島大根ステーキと黒豚ハンバーグランチというご当地食材を使った料理を頂いた。
大変おいしゅうございました!


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さて食うものを食ったら温泉だ。
桜島の熱量を感じながらじっくりと温まった。
・・・っていうか、温まる以前に九州に来てからずっと暑いんだけど。
そう、今年の九州は総じて気温が高め。
滞在中一番高くて19℃くらいあった日もあるらしく、終始汗を掻いていたような。
それもそのはずで、過去の経験から寒いのを想定してかなりの冬装備でやってきていた私。
オーバースペックの衣服を身にまとい、重い荷物を背負ってあちこち歩いて、しかも温泉に入りまくってれば暑くて当然だ。
桜島訪問のあたりから衣服のチョイスを誤ったことを猛烈に後悔する私であった・・・。


お湯からあがるとすぐに桜島を後にする。
この後は今夜の温泉宿に向かうわけだが、特急を使わず普通列車でゆっくり行きたかったのだ。
多少忙しない滞在にはなったけど少しは桜島の息吹に触れられたと思う。
いつかバイクで来て1周巡ってみたいものだね。
桜島は車はもちろん、バイクや自転車でも気軽に来れる場所なのだから。

2020/01/07

九州ご褒美の旅2020・1日目~小浜温泉(長崎県)

蒲田のビジネスホテルで目覚めた。
今日から待望の、年明け恒例、年末年始に休みなく頑張りぬいた自分へのご褒美旅のスタートだ。
もう何年も続いているこの企画、コンセプトは自分へのご褒美。
だから一切遠慮なんてしません。やりたいことを、行きたいところを、食べたいものを、心行くままに楽しむだけなのです。
行き先は3年連続で九州。もうすっかり年明け最初は九州行きで定着しつつあります。


羽田を経った飛行機が降り立ったのは長崎空港。
2年前の年明け旅では九州の地を後にしたのがこの長崎でした。
今年はここから開始です。
まず今日は低気圧の影響で九州どころか日本全国が悪天模様という事で派手に動き回るのはやめました。
この旅の基本は温泉に入ってリフレッシュすることだけど、鉄道趣味を混ぜることでより深みが増します。
まずはそんな鉄道趣味を楽しむべく、島原鉄道の乗り鉄をすることにしました。
2年前に雲仙温泉に行ったとき線路だけは目にしていた島原鉄道。その時いつか乗ろうと思ったのです。
空港からバスで移動し諫早駅へ。

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平日という事もあって、学生中心の車内でした。
この路線もまた、地域の学生たちによって支えられているようです。
幸せの黄色い列車を使う島原鉄道だけに、途中の駅では有名な「幸せの黄色いハンカチ」を模した試みもありました。
海をバックにした乗り場に多くの黄色いハンカチが風になびいてる姿はそれなりに壮観でした。
そして列車は進み島原半島の真ん中へ。終点の島原港です。

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ここで昼食をとりがてら散策に。
雨はいつの間にか上がっており、この後は一時好転するようです。
島原港では有名な平野食堂で名物海鮮丼を食し(美味)、町を歩いているとこんなものが。

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へぇ、そうだったのか。
坂本竜馬が長崎を拠点にしたのは有名な話だけど、そのスタートはここ島原だったのね。知らなかったなぁ。
思わぬ発見があった島原散策でした。


頃合いになったのでそろそろ今夜の宿泊地に行くことにします。
バスに乗車して小浜へ。今日は小浜(おばま)温泉に泊まるのです。
一昨年雲仙に行ったとき途中で通過したのが小浜温泉で、雰囲気がよさそうだったので次年以降の行き先候補にしていたのです。
諫早から島原経由で小浜に行くと、ちょうどグルっと島原半島を1周する形になるので、この巡り方は良かったなと思います。


小浜温泉では何はともあれ入りたい温泉がありました。
波の湯「茜」です。


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ここはいわゆる共同浴場の外湯ではありますが、そのロケーションたるや共同浴場の域を超えてます。
なんせ目の前には海が広がってるのですから!
茜という名の由来は、夕方になると夕日が沈む様を湯に浸かりながら眺める事が出来るからです。
そもそも小浜温泉自体が落日の美しさを売りにした温泉地であり、この波の湯茜はその最たる場所と言えるでしょう。
平日という事もあり、私が行ったときには先着で若い氏が数名いましたがすぐにいなくなり、そこから先は特別料金を払って貸し切りにするまでもなく、私一人きりでこの絶景風呂を堪能することができました。
ちなみに一般料金は共同浴場という事もあり300円と安値です。正面に設置してある無人の料金箱にお金を入れて入ります。


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低気圧の影響で波の荒い本日は時折波しぶきが湯船まで飛んできますが、それこそ海が本当に至近にあるという何よりの証。
いやぁ、噂以上に素晴らしかった!いきなり最高のお湯に入れたことで今年の旅の成功を確信したのです。


さて待望の温泉にようやく浸かって汗を流したところで、湯冷ましに小浜温泉街を歩きながら今宵の宿へと向かいます。
豊富な湯量を誇り、放熱量では日本一を謳う小浜温泉だけにそこかしこで湯気が立ち上っており、これまた日本一の長さを誇る足湯などもありました。まさに湯の町ですね。


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今宵の宿にチェックインし一息つくころには、どんよりしていた雲がだんだん拡散していき太陽がぼんやり出てきました。
すでに夕方17時近くではあるけど、九州はこの時期関東などよりも1時間近く日没が遅く、落日風呂に期待が持てそうでした。
そこでさっき波の湯に入ったばかりではあるけど、宿の屋上にある露天風呂で小浜の落日を眺めることにします。
湯に入るころにはすっかり姿を現した茜色の太陽。
それがゆっくりと沈んでいく姿を眺めながら入るお湯は格別以外の何物でもありませんでした。
これを見れてよかった。せっかく小浜温泉に来たのだから、これを見れるのと見れないのとでは印象が大きく変わることでしょう。
忘れられないシーンを瞼に焼き付け、夜も翌朝も最後まで小浜の湯を味わい尽くしたのでした。


小浜温泉データ

泉質:ナトリウム-塩化物泉
温度:105℃
効能:神経痛・筋肉痛・リウマチ・冷え性・切り傷・やけど・慢性皮膚病・痔など

2019/11/02

秋のロンツー東北巡り〜3日目はメインディッシュ、磐梯山ゴールドライン&磐梯吾妻スカイランを走った!

磐越西線の撮影を終える頃には、朝の新潟でがっくりしたような曇り空はどこかへ消え空は一面の青空に。
すでに昼過ぎで少し遅くなりそうだったけれど、明日もこんないい天気になるとは限らないのでこのタイミングで今回のツーリング遠征で一番走りたかった道路を走ることに決めた。
それは「磐梯山ゴールドライン」と「磐梯吾妻スカイライン」の2つ。
いずれも福島県を代表するツーリングスポットであり、接続もよろしく組み合わせで走る人も多いと思われる。
今回東北に出かけたのもここを走りたいという考えがまずあったから。


磐越西線を撮影していた国道49号からいったん昨日の只見方面へ反れて峠走りを楽しんだ後、再び49号に戻ってゴールドラインを目指す。こんな遠回りをわざわざするから最終的に日没ギリギリになるんだけれど、せっかくなら回り道をしてでも景色のいいところを走りたいと思うのがツアラーのサガなのさ。
というわけで磐梯山ゴールドライン。
ここはもう絶好の晴天の中気持ちよく走れました。
さすがにライダーも多く、スピード狂で攻めまくる人もいれば、私のように風景を楽しみながら写真を撮ったりする人も様々います。
車ももちろん多く、なかなかスムースに思い通りには走れないけれど、道中すべての景色が心洗われるものでした。

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ここでも結構登ったと思うけど、この後走るのはスカイラインというくらいだからさらに山の方へと走っていく。
心は高鳴ります。
ただ時刻はすでに15時近く。
秋の夕暮れは急激に暗くなるので、あまり山道で薄暗くはなりたくないところでした。
しかし、そんな逸る心をあざ笑うかのように、ゴールドラインから裏磐梯へと下っていく道中で渋滞が発生。
それはもう遅々として進まない状況にいら立ち、禁じ手のすり抜けを連発してどうにか抜け出しましたが、ここで一気に時間を取られてしまったことが誤算でした。
本当はもっとゆっくり写真を撮ったりしたかったんですがね。
ここが平日の昨日とは違うところ。なんせ今日から3連休の始まりですもん。そりゃ混むって。


というわけで大急ぎで磐梯吾妻スカイラインへと入りました。
もう夕方。ドのつく快晴なのでまだしばらく明るいのは幸いだったけど、あまりのんびりはできません。
私なりに結構飛ばして走りました。が、この磐梯吾妻スカイライン、結構な難関道路でした。
ヘアピンのきつさは今まで経験してきた中では一番かも。
頭文字Dロードの赤城線よりはるかにタイトでした。
まぁこれまでの経験があったので、それでも立ち往生することもなく走れたけれど、周りのライダーはもっとかっ飛ばしていたのでついていくことは無理でしたね。まだまだ精進が足りない。
でも、そんな険しい道を走っていくと素晴らしい絶景が待ってました。

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国見台にて。
石碑には磐梯の落日と記してあります。
そんなのに相応しい秋の夕暮れの景色が広がっておりました。

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いやぁ、ここまでやってこれてよかった。
心から感動しましたね。


さらに空へと続く道。気温はどんどん下がり、もはや真冬の寒さ。
日が当たらないシーンでは冷蔵庫の中を走っているようです。
頂上付近にて。これがこの日浴びた最後の夕陽でした。

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そこから先の下りは日が当たらない場面の連続で、景色を楽しむのもそこそこに一気に下っていきました。
それでもまだ残っていた絶景。

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うん、もう余は満足じゃ。
ただし、ここ磐梯吾妻スカイラインを象徴する、例の橋を拝める場所、気づかなかったのか人が多くて敬遠しちゃってたのかわかりませんがそこの景色を見ることが出来ずじまいだったことだけが悔やまれますね。
いつかまた走りにこようかな。その時はもっと昼間、もしくは朝にでもね。


さて、スカイラインを走っていた頃から、もう一通りの満足感は得られていたので、もう一泊するか直前まで悩んでましたが結局このまま帰っちゃおうと決めました。
そのまま福島西インターから東北道に乗って群馬まで戻ります。
今回はハナから日が暮れた中での高速走行。
不安はもちろんあったけど、経験もしておくべきだったので思い切って。
まぁ走り自体は左レーンを80キロ前後で巡航している分にはなんら問題はない。
ただ、福島から那須高原あたりまでのこの時期の夜間高速は寒さのレベルが違ってました。
なんせ滅茶苦茶な強風をまともに浴びながら走るわけですから、一桁気温なら体感は確実にマイナスです。
11月の声を聞くこの時期、ちょっとバイクでの北への高速移動は夜はやめた方がいいですね。
那須高原SAで暖かいラーメンとコーヒーにありつくまでは心折れかけましたもん。
バイクから降りた瞬間、身体に力が入らなくてよろけてしまったほど。
いやぁ、こういったのも経験値として今後に活かしていければいいな、と。

そしてその後も拷問のような走行は続きましたがひたすら耐えてようやく高崎インターにたどり着いた時は歓喜の大絶叫をあげちゃいました(笑)。しんどかったけど本当にいい経験になった。
だって来夏北海道へ行こうと思ったら夜間の高速を延々、この3倍は走ることになるのだから。
心構えができただけでも、この苦痛も無駄じゃなかったに違いありません。
こうして終えた2泊3日のツーリング。
撮影に、絶景道路に、秋の東北を満喫できました!

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